2011 Fiscal Year Research-status Report
単結晶応力測定を基盤とする変形・再結晶の新しい理解
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23560088
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岡田 達也 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20281165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
英 崇夫 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 名誉教授 (20035637)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 単結晶 / 塑性変形 / 再結晶 / 残留応力 |
Research Abstract |
高純度アルミニウムから3種類の丸棒状単結晶試験片,すなわち,<111>引張,<112>引張,<001>引張試験片をブリッジマン法で作製した.それらの試験片に8%,16%,24%の引張ひずみを与え,応力-ひずみ線図を作製し,引張方位の違いに伴う加工硬化の相違に関するデータを得た. それらの試験片を同一の条件で焼鈍したところ,加工硬化挙動とよく対応した回復,再結晶挙動を示した.すなわち,加工硬化が最も大きな<111>引張試験片では,ひずみ8%~24%の全ての試験片で再結晶が起こったが,見かけ上の加工硬化がほとんど起こらない<001>引張試験片では,全く再結晶が起こらなかった.<112>引張試験片では,比較的大きなひずみ(16%,24%)を与えた試験片は焼鈍により再結晶したものの,8%引張試験片では再結晶が起こらなかった. 変形と再結晶に上記のような明瞭な対応関係が認められたので,現在は,ひずみを与えた試験片における残留応力測定を進めている段階である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アルミニウム単結晶の変形,再結晶挙動の調査については予定通り進んだが,残留応力測定の手法確立がやや遅れているため.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の中心をなしている残留応力測定の手法を確立する.絶対的に信頼できる残留応力の値が求められない場合でも,加工硬化挙動が大きく異なる3種類の試験片(<111>引張,<112>引張,<001>引張)間の相対的な応力の大小関係程度は示せるようにしたい. 残留応力測定と同時に,内部の転位組織観察を進めるため,新たな引張試験片の準備に取りかかる.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
(1)3月支出分の一部(主に出張旅費)が3月末までに処理されなかったため,10万円以上の残額が生じた.(2)残り金額については,物品費に入れて使用する予定である.
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