2013 Fiscal Year Annual Research Report
橋梁-車両系の動的応答解析とモンテカルロ法を用いた疲労設計用衝撃係数の定式化
Project/Area Number |
23560571
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 聖三 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40315221)
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Keywords | 構造工学 / 長寿命化 / 衝撃係数 / 疲労 |
Research Abstract |
昨年度は,一昨年度開発した2自由度系にモデル化した単軸車両モデルによる動的応答解析とモンテカルロシミュレーションを組み合わせた疲労設計用衝撃係数算定プログラムの誤りを修正し,車両質量を確率変量とした場合の試算を行った.その際,橋梁の支間長,路面の状態,車両速度を変化させ,それぞれの値が衝撃係数に与える影響を検討した.次に,2軸4自由度の車両モデルを用いた解析が可能なプログラムを新たに作成し,車両モデルの影響についても検討した.今年度はそれらの成果をThe 12th Japan-Korea Joint Symposium on Steel Bridgesで発表した.また,構造工学論文集にも投稿したが,掲載されなかった. 昨年度実施した検討が大型トラックのみを対象とするものであったため,今年度は複数の車両タイプが混在する実交通流により近い検討が可能となるようプログラムの修正を行い,考慮する各車両タイプの混入率を変化させた解析を行うことで,代表的な数種類の交通条件に対する疲労設計用衝撃係数を算定する予定であった.しかし,数値解析を実施するために必要な各車両タイプのばね定数や減衰の情報がタイムリーに入手できなかったため,プログラムの修正は一応完成したものの,十分な数値解析的検討が実施できず,設計実務に利用可能な疲労設計用衝撃係数の定式化には至らなかった. 以上のように,今年度の研究実績が十分なものとはならなかったため,土木学会全国大会や土木学会西部支部研究発表会での研究発表もできなかった.
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Research Products
(1 results)