2013 Fiscal Year Annual Research Report
「限界自治体」における生活質と居住意向からみた集約型地域モデルに関する研究
Project/Area Number |
23560637
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
森田 哲夫 東北工業大学, 工学部, 教授 (70419084)
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Keywords | 限界自治体 / 限界集落 / 生活質 / 居住意向 / 集約型 / 地域構造 |
Research Abstract |
1.限界自治体における生活質・居住意向の把握 限界自治体において住民を対象としたアンケート調査、現地調査を実施し、基礎的な分析をすることにより、限界自治体における生活質・居住意向(定住/転居、理由、条件等)を把握した。対象地域は、高齢化率の最も高い自治体である群馬県南牧村とし、全世帯を対象にアンケート調査を実施した。あわせて、モデルを作成するための生活質・居住意向、地区・集落別のデータベースを作成した。 2.限界自治体における生活質評価・居住意向モデルシステムの開発 個人/世帯属性、居住歴/被災歴、地区特性を考慮する生活質評価モデルを構築し、さらに生活質と居住意向の関係を表現するモデルシステムを開発した。本研究においては、従来研究における定量的データに加え、自由記述欄のテキストデータを用い分析した。本研究で構築した限界自治体の生活質・居住意向モデルシステムは、個人/世帯属性、居住歴/被災歴、地区/集落特性を考慮し、生活質、居住意向を説明する共分散構造タイプのモデルシステムである。 3.限界自治体における集約型地域モデルの提案 生活質評価・居住意向モデルによる分析結果を受け、対象自治体の将来の社会状況変化を踏まえた集約型地域モデルを提案した。「集約型地域モデル」とは、住民の生活質を確保しながら、持続可能な地域を形成していくための地域の目指すべきモデルプランである。また、本研究においては、2011年東日本大震災の被災地を対象に、防災性の高い地域構造についても検討した。
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