2013 Fiscal Year Annual Research Report
限界集落の再生に関する実践研究-勝山市小原集落の景観整備とイベント活動を通して
Project/Area Number |
23560778
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
吉田 純一 福井工業大学, 工学部, 教授 (40108212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多米 淑人 福井工業大学, 工学部, 講師 (60511920)
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Keywords | 小原ECOプロジェクト / 集落景観 / 古民家修復 / イベント活動 / 限界集落 / 再生・活性化 / 篝火祭 |
Research Abstract |
平成25年度(最終年度)の集落整備の一環として行った古民家修復作業は、8月7日から月末までの約20日間を18名の学生と棟梁、地元民とともに実施した。内容は、平成24年度に屋根瓦の葺替を行なった道場誓家住宅の内部整備と道場誓家住宅の向かいにたつ岸下稔家住宅の屋根瓦葺替作業である。道場誓家住宅は、これまで行なった外壁の土壁補修と屋根瓦葺替、そして、本年度の内部整備によって全体の修復が完了し、小原ECOプロジェクトにおける新たな拠点となった。岸下稔家住宅は時間の制約上、屋根瓦葺替で本年度の作業は終了したが、これによって雨漏りによる柱や梁の腐食の進行が食い止め、来年度の内部整備の準備を整えることができた。また、集落整備としては、他に集落内の草刈りや歩道の補修なども実施した。 他方、本年度のイベント活動としては、昨年度と同様に「小原篝火祭」を開催した。来場者は旧地元民を中心とする約70名であった。旧小学校跡地に設置した方三間の舞台で、能舞や地元北谷町の伝統芸能(踊り、民謡)を上演した。舞台の周りには12基の篝火台を設置し、主要道路および集落内の小道には計200余個の手作り灯籠を並べて、集落内を幻想的に演出した。昨年度は大雨に見舞われたが、本年度は好天に恵まれ、終始屋外で開催することができ、盛況の内に幕を閉じることができた。 このほか、小原集落の恒例行事である開山式(6月2日)では、テント張りや山菜取り、などの事前準備と当日の即売に協力し、併せて参加者に対してこれまでの古民家修復活動の紹介などを行なった。
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Research Products
(3 results)