2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23570208
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
横川 隆志 岐阜大学, 工学部, 教授 (90242304)
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Keywords | tRNA / 古細菌 / スプライシング / tRNAリガーゼ / 低分子環状RNA / イントロン / RtcB |
Research Abstract |
真核生物や古細菌のtRNA遺伝子の中にはイントロンを含むものが存在する。まずtRNA転写物のイントロン部分がスプライシングエンドヌクレアーゼ(SEN)で切り出された後、近年、見いだされたtRNAリガーゼ(RtcB)によってエキソンが連結されると考えられている。我々は古細菌M. acetivoransの細胞抽出液中に微弱なリガーゼ活性を見いだしたが、残念ながらその活性を濃縮することはできなかった。また、他のグループによって見いだされたRtcBのオルソログを大腸菌を用いて発現させることも試みたものの、M. acetivoransのRtcBは、いかなる方法を用いても不溶化し、また、可溶化させたRtcBを用いてもリガーゼ活性を見いだすことはできなかった。一方、大腸菌に存在するRtcBは過剰発現させることが可能で、M.acetivoransのSENで切り出されたtRNAのエキソン同士を連結させることが可能であった。tRNA遺伝子にイントロンが存在しない大腸菌になぜRtcBが存在するのか、その意義を探るために、RtcBによってイントロンが環状化されるらしいという報告に注目し、RtcBの真の機能はtRNAの連結というよりも環状RNAを生み出すために必要なのではないかという作業仮説を構築した。そこで、M. acetivoransの細胞からRNAを抽出して環状RNAを探索したところ、確かにtRNAのイントロンに由来する環状RNAが安定に存在していることを明らかにした。低分子環状RNAにはオリゴDNAがハイブリダイゼーションしないため、その検出は非常に困難である。したがって他の生物において低分子環状RNAが存在するのかは明らかとなっていない。今後、低分子環状RNAが、他の生物にも存在するのか、また何か機能を担っているのか、に注目して研究を続けたいと考えている。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] A simple system for expression of proteins containing 3-azidotyrosine at a pre-determined site in Escherichia coli.2013
Author(s)
Ikeda-Boku, A., Ohno, S., Hibino, Y., Yokogawa, T., Hayashi, N., Nishikawa, K.
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Journal Title
J. Biochem.
Volume: 153
Pages: 317-326
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Protein fishing using magnetic nanobeads containing calmodulin site-specifically immobilized via an azido group.2013
Author(s)
Ikeda-Boku, A., Kondo, K., Ohno, S., Yoshida, E., Yokogawa, T., Hayashi, N., Nishikawa, K.
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Journal Title
J. Biochem.
Volume: 154
Pages: 159-165
DOI
Peer Reviewed
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