2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23570284
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
近藤 信太郎 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (60186848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 宗孝 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (20167539)
松野 昌展 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (10297848)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 下顎骨 / 霊長類 / 下顎隆起 / 下顎窩 / 緻密骨 |
Outline of Annual Research Achievements |
霊長類の下顎骨外側面には隆起が見られる種と窩が見られる種がある。本年度は窩が見られるマントヒヒの成長過程を観察した。観察した乳歯列から永久歯列完成後までのすべての個体に窩が見られた。その内訳は乳歯列2個体,最後臼歯が第一大臼歯のもの7個体,第二大臼歯のもの15個体,第三大臼歯のもの25個体である。CTにより下顎骨内部構造を観察したところ、乳歯列・混合歯列期では窩に相当部位の下顎骨に厚みがあるが、第三大臼歯萌出後に骨質が薄くなった。以前に調査した隆起の出現時期はタイワンザルでは第二大臼歯萌出以後,ニホンザルでは第三大臼歯萌出後であった。以上の結果から,(1)隆起の出現時期(第二大臼歯萌出以後)と比べて窩の出現が早いこと,(2)窩の部分の下顎骨厚が加齢的に薄くなることが明らかとなった。
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Research Products
(5 results)