2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23580375
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
相馬 幸作 東京農業大学, 生物産業学部, 准教授 (70408657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増子 孝義 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (50123063)
林田 まき 東京農業大学短期大学部, その他部局等, 講師 (80435255)
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Keywords | 一時養鹿 / エゾシカ / サイレージ / 飼育成績 / デンプン粕 / 肉成分 / ポテトプロテイン |
Research Abstract |
飼料給与費の低減を想定し、デンプン粕とポテトプロテインにフスマを混合し調製したサイレージ(PPS)をトウモロコシと大豆粕の代替飼料としてエゾシカに給与し、飼育成績と肉の一般成分に及ぼす影響を検討した。 試験期間は2013年2月15日から2013年10月1日までとし、2月15日から6月3日までを馴致期間、6月4日から10月1日までを本試験期間とした。供試動物は2013年2~3月に阿寒湖周辺で生体捕獲されたエゾシカ8頭とした。試験区は対照区と代替飼料区を設け、両試験区に平均体重が等しくなるようにエゾシカを4頭ずつ配置した。給与飼料は乾草、ビートパルプ(BP)、圧扁トウモロコシ(FC)、大豆粕(SBM)、PPSとした。給与量は2006年版NRCオジロジカ育成の値を参考に決定し、対照区はFCとSBMを乾物給与比で19.1%(FC:13.5%、SBM:5.6%)給与し、同様に代替飼料区ではPPSを19.4%給与した。 本試験期間の乾物摂取量(DMI)は対照区が776.3gDM/頭/日、代替飼料区は883.7gDM/頭/日であった。増体量は対照区が12.6kg/頭、代替飼料区が11.0kg/頭、日増体量は対照区が106.6g/頭、代替飼料区が92.6g/頭となり、いずれも有意差は認められなかった。また、枝肉重量、枝肉歩留、正肉重量、正肉歩留も両試験区に有意差は認められなかった。ロース肉の一般成分は、水分含量と粗灰分含量において代替飼料区の方が対照区より有意に(P<0.05)高かった。以上のことから、PPSはトウモロコシおよび大豆粕の代替飼料として給与可能と考えられたが、肉の一般成分のうち粗灰分含量に有意差が見られたことから、給与飼料と肉のミネラル含量について検討を行う予定である。
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Research Products
(1 results)