2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規膜結合リゾホスホリパーゼDによるリゾホスファチジン酸産生と口腔粘膜保護
Project/Area Number |
23590079
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
徳村 彰 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00035560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 保 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (90258301)
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Keywords | リゾリン脂質メディエーター / リゾホスホリパーゼD / リゾホスホリパーゼC / リゾホスファチジン酸 / 口腔粘膜 / 歯周病 / 歯肉上皮 / ドライマウス |
Research Abstract |
ヒトの歯肉上皮腫瘍由来の株細胞Sa3を培養皿上で培養し、ウシ胎児血清を除去後、飽和アルキルエーテル亜種(C16)あるいは飽和アシル亜種(C16)のリゾホスファチジルコリン(0.25%ウシ血清アルブミン含有生理食塩水)溶液を添加後、一定時間(0.5, 1 3, 6時間)インキュベートを行い採取した培養上清中のコリンを定量するリゾホスホリパーゼD活性の簡便な測定法を構築した。この方法を用い、既知のエキソリゾホスホリパーゼD(オートタキシン)阻害剤 (S32826, HA130, BrP-LPA)の効果を調べたところ、予想とは異なり、BrP-LPAとS32826が高濃度でのみlysoPLD活性を弱く抑制し、HA130は無効であった。しかし、ヒトやBALB/cマウスのヘパリン血漿やBALB/cマウスのヘパリン血液中のオートタキシンのリゾホスホリパーゼD活性は、これら阻害剤により, すべて顕著に阻害された。これらの結果は、本検定系がエクトリゾホスホリパーゼDの検定として妥当であること、及び、口腔粘膜上皮に存在するオートタキシンと異なるタイプのリゾホスホリパーゼDが唾液等の口腔内体液に含まれるLPCを絶えず捕捉し、創傷治癒や粘膜保護作用を持つLPAを恒常的に産生していることを示唆している。
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Research Products
(2 results)