2013 Fiscal Year Annual Research Report
暑熱馴化による唾液腺機能亢進の分子機序の解明:ドライマウス治療への応用を目指して
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23590278
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
紫藤 治 島根大学, 医学部, 教授 (40175386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 健太郎 島根大学, 医学部, 助教 (90457185)
片倉 賢紀 島根大学, 医学部, 助教 (40383179)
橋本 道男 島根大学, 医学部, 准教授 (70112133)
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Keywords | 暑熱馴化 / 唾液腺 / 運動トレーニング / アクアポリン / HSP / HIF-1α |
Research Abstract |
本年度はこれまでの研究結果と研究推進方策に従い、個体と細胞レベルで以下の二点を検討した。 1)自発運動によるラット唾液腺のアクアポリン(AQP)の誘導:運動トレーニングと暑熱馴化には交叉適応がある。本年度はラットの自発運動によるAQP1とAQP5の発現の変化を検討した。ウィスタ-系雄ラットを環境温24℃、明暗周期 12:12時間、自由摂食・摂水下、輪回しつきケージで飼育した。ラットを自発運動が可能な運動群と、運動ができない対照群に分けた。40日間の運動期間後、運動群と対照群の顎下腺のAQPのタンパク発現量を検討した。自発運動量の個体差が大きく、運動群をさらに低運動群と高運動群に分けた。顎下腺組織のAQP1のタンパク発現量は対照群に比べ両運動群でやや大きかった。AQP5やAQP誘導に関与するTRPV1, V3 やNa-K ATPaseのタンパク発現量も両運動群と対象群で差は無かった。ピロカルピンによる唾液の分泌量は低運動群でやや高かった。輪回し自発運動はAQPの誘導と唾液分泌に有効である可能性も考えられる。 2)高温での細胞培養によるAQP誘導関連因子の発現の変化:これまでの検討によりAQPの誘導にはhypoxia inducible factor-1α(HIF-1α)が関与すること、ならびに、高温自体がAQPを誘導する可能性が示唆されている。ここでは、mouse fibroblast cellを用い、HIF-1αおよびAQPの膜移動に関与するheat shock protein(HSP)の発現が高温によりいかに影響される科検討した。細胞を37.0℃、5% CO2下あるいは39.5℃、5% CO2下で60日間培養した。高温での培養によりHIF-1αおよびHSP40、70、90のタンパク発現量が増加した。温度刺激が直接AQPを誘導する系を賦活化する可能性が示唆された。
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[Journal Article] Long-term Heat Exposure Prevents Hypoxia-Induced Apoptosis in Mouse Fibroblast Cells2014
Author(s)
Sugimoto N, Shido O, Matsuzaki K, Katakura M, Hitomi Y, Tanaka M, Sawaki T, Fujita Y, Kawanami T, Masaki Y, Okazaki T, Nakamura H,Koizumi S, Yachie A, Umehara H.
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Journal Title
Cell Biochem Biophys
Volume: in press
Pages: online
DOI
Peer Reviewed