2012 Fiscal Year Research-status Report
膵内分泌細胞分化における大Maf群転写因子の機能解析とその応用
Project/Area Number |
23590325
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大石 久史 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30375513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 智 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50271896)
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Keywords | インスリン / 生物発光 / β細胞 / 大Maf群転写因子 |
Research Abstract |
(MafB条件付欠損マウスの作製およびMafA/MafB二重欠損マウスの作製と表現系解析) 研究初年度に作製したMafB遺伝子座にloxP配列を挿入したマウス胚性幹細胞(ES細胞)を有するキメラマウスは、生殖系列への伝達が得られなかった。したがって、膵内分泌細胞特異的なMafB欠損マウスを作製して、成獣におけるMafB遺伝子の役割を明らかにするために、新たに、MafB遺伝子座にloxP配列を挿入したマウス胚性幹細胞(ES細胞)を樹立し、この細胞を有するキメラマウスを作製した。現在、生殖系列への伝達を確認中であり、β細胞(Insulin-Cre)、膵内分泌前駆細胞(Ngn3-Cre)、特異的にCre組み替え酵素を発現可能なマウスを、それぞれ当該施設に導入した。 (In vivo imagingによる新生β細胞の可視化技術の確立) 膵臓β細胞特異的に、ルシフェレース遺伝子を発現し、in vivoにおける膵臓β細胞量を定量可能なマウス(Ins-BAC-Lucマウス)を樹立した。すなわち、マウスインスリン領域の人工染色体(BAC)のインスリン遺伝子をルシフェラーゼに置換したトランスジェニックマウスを作製し、このマウスは、グルコースホメオスターシスに異常を認めず、レポーターマウスとしての有用性を確認し、米国学術誌に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
条件付きMafB遺伝子欠損マウス作製のため、MafB遺伝子をloxP配列で挟まれた構築をもつ改変ESを作製し、野生型マウスに対して胚盤包注射を行って、改変ES由来の細胞を有するキメラマウスを作製した。また、膵臓β細胞特異的に、ルシフェレース遺伝子を発現し、in vivoにおける膵臓β細胞量を定量可能なマウス(Ins-BAC-Lucマウス)を樹立した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、大Maf群転写因子の膵臓内分泌細胞における役割を明らかにするために、MafA/MafB遺伝子欠損マウスの作製と、その表現系解析を行う。また、Ins-BAC-Lucマウスに関して、今後、高脂肪食負荷および、ストレプトゾトシン投与による糖尿病誘導を行って、β細胞量の非侵襲的な定量可能性についてを検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当しない。
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Research Products
(2 results)