2013 Fiscal Year Annual Research Report
膵内分泌細胞分化における大Maf群転写因子の機能解析とその応用
Project/Area Number |
23590325
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大石 久史 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30375513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 智 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50271896)
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Keywords | インシュリン / 大Maf群転写因子 / 糖尿病 / β細胞 / マウス |
Research Abstract |
膵β細胞の再生の一つの方法として、Pdx-1, NeuroD, MafAの3遺伝子の組み合わせを肝組織に導入する事でβ細胞の誘導可能なことが明らかとなっているが、そのインスリン産生は、一過性で、発現量も不十分であり、機序も十分に解明されてはいない。そこで本研究では、膵内分泌細胞の発生・成熟に重要な役割を果たすと考えられるMaf転写因子群の役割を明らかにし、新たなin vivoイメージングによる新生β細胞の可視化技術を用いて、マウス肝組織から、より効率的で生理的なβ細胞の産生方法の開発に応用する。 平成25年度は、次の3点を明らかにした。(1) 膵ランゲルハンス島に発現する新規分泌タンパクの同定。MafA遺伝子欠損マウスのランゲルハンス島の遺伝子発現解析を行って、新規の分泌タンパクが膵ランゲルハンス島から分泌されることを明らかにした。このタンパクの遺伝子は、野生型マウスと比較して、MafA遺伝子欠損マウスにおいて、有意に発現低下しており、β細胞の機能的成熟と関連することが示唆された。現在、この遺伝子のノックアウトマウスを作成し、その表現系解析を行っている。(2)条件付きMafB遺伝子欠損マウスの作成。Floxed MafB遺伝子マウスを作製し、種々のCre発現マウスとの交配を行っている。(3)Ins-BAC-Lucマウスの作製。このマウスがβ細胞関連遺伝子導入によるマウス肝組織からβ細胞誘導のモニタリングに応用可能なことを明らかにした。
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Research Products
(4 results)