2013 Fiscal Year Annual Research Report
連鎖球菌感染に必須なヒト特異的細胞溶解毒素の発現制御機構の解析
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23590510
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
友安 俊文 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (20323404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田端 厚之 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (10432767)
長宗 秀明 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (40189163)
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Keywords | 連鎖球菌 / 病原因子 / グリコシダーゼ / 糖鎖 / CcpA / LacR |
Research Abstract |
我々は、Streptococcus intermedius (SI)の主要な病原因子インターメディリシン(ILY)をコードするily遺伝子の発現制御機構を解明することでSIの病原性発現機構を理解する目的で研究を進めている。これまでに我々は、この遺伝子がcatabolite control protein Aやlactose phosphotransferase system repressor (LacR)によって制御されていることを明らかにした。なお本研究では、DNAプルダウンアッセイを行うことによりLacRが実際にilyプロモーター領域に相互作用することで発現調節を行っていることを確認した。さらに、lacR遺伝子に変異を持つILY過剰産生株が、ヒト由来培養細胞(HepG2)に対して強い細胞毒性を示すことを明らかにした。また、深部膿瘍から分離されたILY高産生株の多くがlacR遺伝子に変異を持つことも発見した。 さらに、FBSに含まれるily発現を活性化する因子の同定を試みた結果、この因子の一つがα1-アンチトリプシン(α1AT)であることを発見した。また、この活性化にはα1ATの糖鎖の分解産物が関わっている可能性が高いというデータを得ることにも成功した。 なおSIは、Sialidase, β-galactosidase, β-N-acetylglucosaminidase, β-N-acetylgalactosaminidaseなどのグリコシダーゼ活性を保有していることが報告されているが、Sialidase以外のグリコシダーゼは同定されていなかった。そこでSIゲノム中のグリコシダーゼを探索した結果、lacRオペロン中に新規のグリコシダーゼ(MsgA)をコードする遺伝子が存在することを明らかにした。そこで、この遺伝子の破壊株を作製し、この株のグリコシダーゼ活性を調べた結果、MsgAはβ-galactosidase, β-fucosidase, β-N-acetylglucosaminidase, β-N-acetylgalactosaminidase活性を保持していることを発見した。さらに、少量ではあるがSI培養液と菌体表面からMsgAの精製にも成功し、この酵素を用いてKm値などの酵素パラメーターの決定を行った。
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Research Products
(7 results)