2012 Fiscal Year Research-status Report
睡眠障害評価ツール日本語版作成および人種差が睡眠呼吸障害に及ぼす影響に関する研究
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23590796
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
櫻井 進 天理医療大学, 医療学部, 教授 (50375515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷川 武 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80227214)
岡 靖哲 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (60419025)
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Keywords | 睡眠調査 / 睡眠時無呼吸症候群 / ハワイ / 日本人 / 日系人 / 追跡調査 |
Research Abstract |
当初申請していた研究調査は、我々がよく知る米国スタンフォード大教授Christian Guilleminaultの同僚で、同大教授Ohayonが開発した睡眠障害評価ツールであるSleep-EVALを日本語化し、今後のわが国における睡眠障害検出のための極めて有効なツールの実用化を目指すものであった。事前に十分な問合せ及び過去の報告を検討したうえで、Sleep-EVALの詳細をOhayon教授のラボにて確認したところ、①本ツールは2万もの質問項目があること、②本ツールを動かすコンピュータはマッキントッシュ社製を元にカスタマイズされたものあり、通常のコンピュータに移植できないこと、③Ohayon教授が認めた研究にしか使用できないこと、④研究範囲として日本の47都道府県すべての地域から対象者を選ぶなど、Ohayon教授の要求水準が極めて高いため、より多くの睡眠専門医を擁する大規模研究によって推進することが望ましいと考えられた。 上記のことを鑑み、睡眠障害評価ツールをSleep-EVALではなく、ハーバード大が作成し成果を上げている睡眠障害問診票を日本語化し、ホノルル在住の日系人などを対象に実施することとした。既に本睡眠障害問診票の日本語化は完成し、国内では現在までに約500名の警察官に実施済みで、国外ではホノルル在住の日系人に実施する計画が決定している。すでにホノルルにおいて、現地スタッフや関連団体などと2回の事前調整を実施し、次年度5月に約40人の日系人を対象に本調査を実施することが決まった。実施する内容としては、睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査(フロー検査、パルスオキシメータ)、早朝家庭血圧、各種問診(睡眠障害問診票、睡眠日誌、睡眠質問紙)である。本研究では、本睡眠障害問診票日本語版を今後のわが国における睡眠障害検出のための極めて有効なツールとして実用化することを目指したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究調査については、われわれがよく知るスタンフォード大の Professor Christian Guilleminault の同僚で、同大の Professor Ohayon を紹介していただいた。事前の問合せでは何ら問題ないと思われたが、実際に Professor Ohayon が開発した睡眠障害評価ツールである Sleep-EVAL の詳細を現地にて確認したところ、(1)本ツールは20000もの質問項目がある、(2)本ツールを動かすコンピュータは Macintosh 社製であり、他のコンピュータに移植できないこと、(3)Professor Ohayon が認めた研究しか使用できないこと、(4)研究範囲として日本の47都道府県すべての地域に居住する対象者を指定されるなどから、膨大な時間・人材・費用がかかることが予想された。このため、熟慮の上で、調査ツールをハーバード大が作成し、成果を上げている睡眠障害問診票を日本語化したものを、ホノルル在住の日系人を対象に実施することとした。睡眠障害問診票による調査は順調で、国内では警察官に実施済みであり、国外では日系人に実施する準備を行っている。 平成24年度については、上記のように①対象者をホノルル在住の日本人・日系人とする。②実施項目として、1)睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査機器2種(パルスオキシメトリ、フローセンサ)、2)ハーバード大質問紙日本語版および英語版、3)睡眠日誌、4)睡眠問診票とした。 対象者の選定および事前調整のため、2回のホノルル滞在中に、2在ホノルル日本人会(主婦ソサエティ、木曜午餐会)の協力を取り付けた。同年5月に、上記の計画通り、ホノルルにおいて、2団体の会員27名に対し、上記の検査項目①-④を実施し回収集計を行った。同年7月に対象者に対し現地にて結果説明会を2回実施し、さらに講演会を同時開催した。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた Sleep-EVAL は、上記の理由により調査実施において困難な点が指摘された。このため、ハーバード大が作成し成果を挙げている、睡眠障害質問紙を日本語化すること、および本質問紙を日本人における睡眠障害評価ツールとしての有用性を検証することとなった。 来年度の研究推進方策として、①調査対象者27名に対して実施した睡眠調査の結果説明を受け、その後の治療および生活習慣の改善の有無について追跡調査をする予定である。具体的には、7月に現地にて追跡調査用紙を郵送し、滞在期間中に2回の調査用紙の回収および調査説明会を開催する。すでに、上記の日本人会幹事と連携をし、調査することを決定している。②今回の調査を総括し、対象者をホノルル在住の日系およびポリネシア系米国人などの集団に対象を広げるための事前調査を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
現在、確定している調査(2013年7月30日出発分)を実施するための調査費用として、研究分担者および研究協力者計2名分の最小限の渡航費用・宿泊費・調査時に使用する交通費、各種通信費などに充てる。また、予算が許せば、今回の追跡調査を含めた結果説明会を行うための最小限の渡航費(2名)に使用することを予定している。
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Research Products
(4 results)