2011 Fiscal Year Research-status Report
気管支喘息、COPDの病態における組織因子(TF)、第7因子(F7)の関与
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23591110
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
今野 哲 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20399835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊佐田 朗 北海道大学, 大学病院, 助教 (80374289)
南須原 康行 北海道大学, 大学病院, 准教授 (30322811)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 凝固系 / 気管支喘息 / COPD |
Research Abstract |
種々の慢性炎症性疾患の局所における凝固系カスケードの亢進が報告されている。凝固系の亢進は、炎症の結果のみならずその病態にも関与することが報告されている。呼吸器系疾患においては、急性肺傷害(ALI/ARDS)において、BALF中の凝固系関連蛋白の上昇及び抗凝固因子投与による病態の改善が報告されている。本研究では、慢性気道炎症を特徴とする気管支喘息 / COPDに着目し、マウスモデルを用いた抗凝固因子製剤の効果を中心に、凝固系カスケードの亢進が両疾患の病態に及ぼす影響ついて検討する事を目的とする。凝固系関連分子の中でも、特に、凝固系カスケード亢進のinitiatorである組織因子(Tissue Factor)、第VII因子(FVII)及び、その受容体であるProtease activated receptor(PAR)に注目し、気管支喘息 / COPDとの関連を検討し、最終的には、これらの分子をターゲットとした、両疾患の新たな治療薬の探索を目的とする。平成23年度は、マウス喘息モデルにおいて、気管支肺胞洗浄液(BALF)中、全肺組織において、組織因子(TF)、第VII因子の発現が亢進していることを確認した。更に、TF-第VII因子が気管支喘息の病態に及ぼす意義を検討するために、TF-第VII因子阻害作用を有するFVIIaiの効果を検討した。その結果、FVIIai投与により、BALF中好酸球数、粘液産生が改善し、また各種Th2サイトカイン濃度が低下することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度までに、FVIIai投与により、気管支喘息病態の改善することを見出した。今後、その作用機序を明らかにするために、種々の研究を展開する。
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Strategy for Future Research Activity |
喘息モデルにおける検討は、平成24年度も引き続き検討をおこなう。特に、気道線維化を特徴とする慢性モデルにおけるFVIIaiの効果を明らかにする。遺伝子多型研究においては、Protease activated receptor (PAR-1)遺伝子(F2R)に存在する遺伝子多型と喘息との関連について検討を進める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
残額については、平成23年度に購入した消耗品(Anti Glutaredoxinl mouse、XAR-5フィルム、ポリエチレンチューブ)の支払いに使用する。
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Research Products
(1 results)