2012 Fiscal Year Research-status Report
慢性腎臓病におけるCD147の機能解析と新たなCKD治療戦略の確立
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23591188
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小杉 智規 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90584681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 彰一 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10362253)
佐藤 和一 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90508920)
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Keywords | CD147 / ATP産生 / Glucose代謝 / インスリン抵抗性 / Lupus腎炎 / 補体C3活性 / 抗dsDNA抗体 / 免疫複合体 |
Research Abstract |
1. Insulin分泌機構におけるCD147の関与 ATP感受性K channelの閉鎖による膜脱分極が誘因となる細胞外インスリン分泌機構解明のため糖尿病モデルにおけるCD147の役割を検証した。自然発症I型糖尿病を呈するカルモジュリン強発現マウスを使用し、インスリン欠損時と存在時におけるCD147発現を膵臓・腎臓・脾臓・肝臓で検討した。腎臓については尿細管障害に伴って尿細管におけるCD147の発現は著明に減少していた。肝臓において、脂肪蓄積に伴ってCD147発現は増加傾向にあった。今後、膵臓β細胞の初代培養を通してインスリン分泌と脂肪肝形成過程におけるインスリン抵抗性におけるCD147の役割を検証する。 2. Lupus腎炎におけるCD147の関与 Lupus腎炎 (LN) マウスを作製・解析の結果、CD147遺伝子欠損マウス(KO)においてLN組織重症度は野生型に比して増悪していた。腎組織は管内増殖性およびメサンギウム増殖性糸球体腎炎を呈し、特にEDD沈着、wire loop等の急性期活動性所見を強く示した。更に、CD147KOの脾臓・腎臓においてInterleukin (IL) 17産生T細胞数は著明に増加し、STAT3のリン酸化への関与が強く推測された。併せて、活性化制御性T細胞においてもCTLA-4やIL10の発現低下を伴う機能低下を示した。これらの結果は当初予測に反していたが、CD147の好中球やマクロファージに対する遊走能促進よりTリンパ球による病勢制御が優位であったと考えられる。本年度は更に、CD147とSTAT3リン酸化に関わるSignal pathwayの解明を行い、LNの病態解明と治療におけるCD147の可能性を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初と異なる結果であったが、Lupus腎炎における解析はほぼ最終段階に到達し、signal pathwayにおけるCD147の関与を検証するのみとなっている。このセクションは当初の予定を上回るペースで進捗している。 Lupus腎炎の実験進行が早かったため、インスリン分泌におけるCD147の関与は若干の解析の遅れはあるものの、検体の採取は既に終了しており、本年度中に解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、膵臓β細胞の初代培養を通してインスリン分泌と脂肪肝形成過程におけるインスリン抵抗性におけるCD147の役割を検証する。 更に、CD147とSTAT3リン酸化に関わるSignal pathwayの解明を行い、LNの病態解明と治療におけるCD147の可能性を検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] A rare case of acute kidney injury associated with autoimmune hemolytic anemia and thrombocytopenia after long-term usage of oxaliplatin.2012
Author(s)
Ito I, Ito Y, Mizuno M, Suzuki Y, Yasuda K, Ozaki T, Kosugi T, Yasuda Y, Sato W, Tsuboi N, Maruyama S, Imai E, Matsuo S.
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Journal Title
Clin Exp Nephrol
Volume: 16(3)
Pages: 490-4
DOI
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[Journal Article] Distribution of hydrogen sulfide (H(2)S)-producing enzymes and the roles of the H(2)S donor sodium hydrosulfide in diabetic nephropathy.2012
Author(s)
Yamamoto J, Sato W, Kosugi T, Yamamoto T, Kimura T, Taniguchi S, Kojima H, Maruyama S, Imai E, Matsuo S, Yuzawa Y, Niki I.
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Journal Title
Clin Exp Nephrol
Volume: 17(1)
Pages: 32-40
DOI
Peer Reviewed
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