2013 Fiscal Year Annual Research Report
新しい表面筋電図定量解析法、CI法の開発と臨床応用
Project/Area Number |
23591285
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
園生 雅弘 帝京大学, 医学部, 教授 (40231386)
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Keywords | 表面筋電図 / Clustering Index法 / 運動単位数推定(MUNE) / 針筋電図 / 神経筋疾患 / 球脊髄性筋萎縮症 / 神経伝導検査 |
Research Abstract |
本研究は、随意収縮時表面筋電図の新たな定量的解析法、CI法の確立、臨床応用を広げるとともに、その有用性を示すための比較対象となる、MUNE、針筋電図、神経伝導検査、反復刺激試験などの検査法についても、診断法洗練のための種々の研究を行うことを目的とした。平成23~25年度の3年間の研究期間において、下記の成果が得られた。 1)CI法の展開:a)球脊髄性筋萎縮症(SBMA)における検討:SBMAの小指外転筋における、CI法のMUNE、CMAP振幅との感度の比較、再現性の検討を行った。この結果は英文論文として採択掲載された。b)前脛骨筋(TA)に置ける最適なWindow幅の決定:先行研究からさらに神経原性、筋原性の症例を増やし、多くのwindow幅でのZ-scoreの値、感度・特異度を検討した。その結果、17.5 ms幅が最適であるとの結論に達した(25年度にデータ解析完了)。この結果については現在投稿準備中である。c)小児における検討:小児のおけるCI法の有用性について、国立精神神経センター小児神経科と共同して、データ収集が進行中である(25年度)。非侵襲性の利点を生かしたもので、CI法の最も重要な展開と考えている。d)僧帽筋での臨床応用:脊髄性筋萎縮症1例の僧帽筋における有用性が示され、健常対照との比較も併せて論文作成中である(25年度)。 2)MUNEについての研究:小指球MUNEの表面運動単位電位の起源についての2つの英文論文が採択掲載された(25年度)。 3)その他:封入体筋炎の針筋電図に関する研究、ALSの線維束自発電位に関する研究、神経伝導検査の最適刺激持続時間に関する研究、その他複数の神経伝導検査、反復刺激試験に関する英文論文が採択掲載された。
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Research Products
(9 results)