2013 Fiscal Year Research-status Report
認知症高齢者の自動車運転:支援マニュアルを用いた家族介護者に対する介入効果
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23591741
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
荒井 由美子 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 長寿政策科学研究部, 部長 (00232033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 直人 高知大学, 医歯学系, 講師 (10315004)
熊本 圭吾 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 長寿政策科学研究部, 室長 (00393174)
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Keywords | 認知症 / 自動車運転 / 家族介護者 / 心理教育的介入 |
Research Abstract |
認知症高齢者は、認知症の進行により、いずれ自動車運転を安全に継続することが困難となる。認知症高齢者の運転中止は、本人及びその家族介護者にとって、多大なる困難を伴うものであるが、その困難や心理的な負担についての先行研究は極めて少ない。 申請者は「認知症高齢者の自動車運転に対する社会支援のあり方に関する検討(課題番号:H19-認知症-一般-025)」の研究代表者として、同研究の成果を統合し「認知症高齢者の自動車運転を考える家族介護者に対する支援マニュアル」を作成した。同マニュアルは、既に諸方面にて広く活用されているものの、個々の家族介護者に対する具体的な効果については、明らかになっていなかった。 平成24年度、認知症患者の運転中止に関連する家族介護者の心理的な評価尺度として、運転問題自己効力感尺度日本語版の信頼性と基礎的な妥当性を確認した。また、運転中止に係る日常生活における困難や、家族介護者の心理的な側面について、その評価方法を、予備調査にて検討し、評価項目を改善し決定した。 本年度は、K大学医学部附属病院精神科外来における、上記マニュアルを用いた心理教育的介入の結果分析を開始した。現在までに56名の心理教育的介入が行われており、その内訳は介入群37名、待機群19名である。倫理上、待機群への割り当てが不適切な患者も存在するため、介入群の多い不均等割り付けとなったが、ベースライン時の患者特性(性、年齢、教育歴、認知機能検査・臨床認知症評価法の結果等)において、介入群と待機群の間で統計的な有意差は見られなかった。このことは、準ランダム化による割り付けが成功しているためと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度までの計画通り、高知大学附属病院精神科外来にて、心理教育的介入を開始している。受診患者のうち、本研究の対象となる者の出現率の変動が大きいことに加え、3か月ごとの定期的な研究参加を、途中で辞退する者の割合も少なくない。平成25年度末の時点において、計画よりも参加者がやや少ない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年2月1日、高知大学医学部附属病院は認知症疾患医療センターに承認され、認知症の初期症例や初老期認知症の受診率上昇が見込まれる。今後、センター経由の認知症初診患者にも研究参加同意を進めていくことで、研究期間内に計画した参加者数(患者数)に到達させるよう努める予定である。
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Research Products
(32 results)