2013 Fiscal Year Annual Research Report
血管新生因子PD-ECGFを標的としたF-18標識イメージング剤の開発
Project/Area Number |
23591811
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西嶋 剣一 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (60364254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大倉 一枝 北海道医療大学, 薬学部, 教授 (60094827)
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Keywords | Thymidine Phosphorylase / 血小板由来血管内皮細胞増殖因子 / 腫瘍イメージング / F-18標識合成 |
Research Abstract |
血管新生因子である血小板由来血管内皮細胞増殖因子(PD-ECGF)は、Thymidine Phosphorylase (TP)と同一タンパク質であること、さらにその酵素活性は、腫瘍の血管新生、浸潤、転移と関連があることが明らかとなっている。またTPが、正常組織に比べ様々な固形腫瘍において高レベルで発現することが古くから知られている。 本研究では、PD-ECGFの発現すなわち腫瘍における血管新生をin vivoで選択的にイメージングできるF-18標識放射性薬剤の開発を目的としている。今回、これまでに開発した。PD-ECGFに対して親和性を有するC-11標識化合物、I-125/123標識化合物の骨格を基本としたF-18標識イメージング剤の開発を目指し、今年度は昨年度に引き続きフッ素含有新規阻害化合物の合成に取り組んだ。 1)フッ素含有新規阻害化合物の合成:F-18を導入(標識合成)するための標識前駆体の合成検討を実施した。標識前駆体:様々な条件を試みたが前駆体を得ることができなかった。合成経路の見直しを行ったが、現時点では困難と判断した。 2)他の標識化剤の検討:直接的にフッ素を導入する合成経路において、前駆体の合成が困難であったため、他の標識化剤により、F-18を導入する方法を検討した。F-18標識化剤の合成を実施した。 今後、引き続き、別の標識化剤による含フッ素新規阻害化合物の合成およびその活性測定を行い、腫瘍イメージング剤としての有用性を基礎的に検討したい。
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