2013 Fiscal Year Annual Research Report
CT透視下IVRにおける術者の手指被曝低減に関する研究
Project/Area Number |
23591820
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
川辺 睦 岡山大学, 保健学研究科, 助教 (30403471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 秀文 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10304362)
花元 克巳 岡山大学, 保健学研究科, 助教 (20335590)
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Keywords | 放射線防護 / 職業被曝 / CT透視 / IVR / 皮膚線量 |
Research Abstract |
1.グリッププロテクタの改良による臨床への応用:タングステンシートおよび外科用鉗子の接合部については,可動部ということもあり,タングステンシートがフィットしづらい結果となった。 2.プロテクタのディスポサーブル化と滅菌方法の検討:タングステンシートが高額なため再利用を検討したが,清潔保持の観点からタングステンシートの滅菌方法に経験が不足しており再利用は難しいとの意見があった。ディスポサーブル化については,研究期間内に実用化することは出来なかった。 3.臨床上の被曝低減効果:清潔の観点から臨床使用が出来ず,昨年行ったコールドテストについて放射線を短時間照射して基礎的なデータ収集に努めた。その結果,このシートを外科用鉗子の支点部に装着するだけで,術者の手指のうち最もCTスキャン面に近くなることが想定される指先で1mAs当たり45マイクロシーベルト程度の被曝が,11.6マイクロシーベルトとおよそ75%の被曝低減効果が見込まれ,かつ実用的なシートの寸法で考えた場合,重さが47g程度と十分な軽さで達成できることがわかった。この結果は,従来の防護手袋に比べてもタングステンシートに関する滅菌の問題が解決されたときには本研究結果を応用できるよう基礎データを整理して論文にまとめておく。
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Research Products
(1 results)