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2012 Fiscal Year Research-status Report

胃癌におけるマイクロRNAを用いた新しい治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 23591931
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

佃 和憲  岡山大学, 大学病院, 講師 (20346430)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 豊岡 伸一  岡山大学, 大学病院, 教授 (30397880)
浅野 博昭  岡山大学, 大学病院, 助教 (70534775)
Keywords胃癌
Research Abstract

当年度においては、胃癌細胞株において発現の低下しているmiRNAのうちmiR34について中心に研究をおこなった。miRNA34については、miRNA34a, 34b, 34cが存在するが、34bと34cは同じ遺伝子座に存在しプロモーターは共通である。発現低下についてはmiRNA34b,34cに高い頻度で確認された。このマイクロRNAの発現低下の機構については、miRNA34b,cプロモーター領域のメチル化がみられるものの調べた範囲内では約半数程度の原因であり、メチル化以外の原因が考えられるがそれについては現在検討中である。
つぎにin vitroの実験として、KATO-IIIなどの胃癌細胞株に遺伝子導入の手法を用いてmiRNA34を発現させ、細胞抑制効果を検討した。遺伝子導入はアデノウイルスを用いておこなっており、遺伝子導入および導入後のmiRNAの発現の確認はされた。ただし、細胞増殖抑制作用が十分でなく、この原因として導入された発現量、コントロールウイルスの毒性、対象として用いる胃癌細胞の種類などの再検討を行っているところである。この問題点が解決されれば、最終年のアニマルモデルへと進める予定となっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

現在用いている胃癌細胞株において、マイクロRNAの導入による細胞抑制効果が期待を下回っており、引き続いての動物実験に進めない状態である。以前用いていた他の癌腫の細胞株を用いて、ウイルス、遺伝子発現などの一度基本的な条件設定にもどって実験をやり直しており、これが解決されれば次の段階へ進む予定である。

Strategy for Future Research Activity

今後は、マウスモデルによる効果の確認実験を行う予定である。マウスモデルとしてもちいる皮下腫瘍モデルと腹膜播種モデルについてはすでに確立されている。マウスモデルにおい遺伝子導入による抗腫瘍効果が確認すること、および、in vitroの細胞株においてmiRNA導入により発現が抑制され、抗腫瘍効果の原因となっている遺伝子群の発現につき検討を行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は物品費用が主であり、マウスや細胞培養用の機材の購入に充てる予定である。それ以外には動物実験室施設利用費を予定している。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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