2013 Fiscal Year Annual Research Report
ドレーン排液中サイトカイン網羅的解析による膵切除後重症膵液瘻早期診断モデルの確立
Project/Area Number |
23592020
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
川井 学 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40398459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
谷 眞至 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60236677)
廣野 誠子 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60468288)
宮澤 基樹 和歌山県立医科大学, 医学部, その他 (90549734)
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Keywords | サイトカイン / 膵頭十二指腸切除術 / 膵液瘻 / ドレーン排液 |
Research Abstract |
【背景】膵頭十二指腸切除術後膵液瘻が重症化する指標は非常に重要である。現在は膵液瘻の指標として一般的にドレーン排液中のアミラーゼを測定しているが重症化の指標としては議論がいまだ多い。膵液瘻の指標となるドレーン排液中のアミラーゼ以外のバイオマーカーの探索を行うことを本研究の目的としている。【方法】膵頭十二指腸切除術施行症例においてドレーン排液中サイトカインをBio-Plexサスペンションアレイシステムによって網羅的探索を行った。平成23-25年度にかけて膵頭十二指腸切除術55症例においてBio-Plexサスペンションアレイシステムによる術後1,3,4日目の血清およびドレーン排液中サイトカイン網羅的測定が可能であった42例を検討した。測定したサイトカインはIL-1β、IL-2、IL-4、IL-5、IL-6、IL-9、IL-10、IL-12、IL-13、IFN-γ、TNF-αであった。【結果】膵液瘻の定義は国際基準であるInternational study group of postoperative pancreatic fistula (ISGPF)に基づいた。膵液瘻発生率は11/42(17.8%)であり、gradeA 7例、gradeB 4例、gradeC 0例であった。膵液瘻有り群と無し群のドレーン排液および血清中の11種類のサイトカイン値の間には有意差は認めなかった。次に臨床的膵液瘻(gradeB+C)の有無とドレーン排液中および血清中サイトカインの相関性を検討した。ドレーン排液中IL-9において術後3日目、4日目の値はそれぞれ臨床的膵液瘻(gradeB+C)有り群:113±71pg/ml、76±34 pg/ml、臨床的膵液瘻(gradeB+C)無し群:22±22 pg/ml、31±29pg/mlとなり、臨床的膵液瘻(gradeB+C)有り群で有意に高値となった。しかし、血清中IL-9に関して臨床的膵液瘻(gradeB+C)の有無では術後3日目、4日目の値に有意差は認めなかった。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Effect of Daikenchuto (TJ-100) on postoperative bowel motility and on prevention of paralytic ileus after pancreaticoduodenectomy: a multicenter, randomized, placebo-controlled phase II trial (the JAPAN-PD study).2013
Author(s)
Okada K, Kawai M, Uesaka K, Kodera Y, Nagano H, Murakami Y, Morita S, Sakamoto J, Yamaue H;
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Journal Title
Jpn J Clin Oncol.
Volume: 43
Pages: 436-438
DOI
Peer Reviewed
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