2012 Fiscal Year Research-status Report
肺高血圧症におけるARNT‐HIF1系を介する低酸素応答機構の解明
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23592039
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
菅野 幹雄 徳島大学, 大学病院, 特任助教 (70563807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 哲也 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80240886)
黒部 裕嗣 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30380083)
中山 泰介 徳島大学, 大学病院, 医員 (80582791)
藤本 鋭貴 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60611225)
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Keywords | 肺高血圧症 / ARNT-HIF1 / 低酸素応答 |
Research Abstract |
今回の基盤研究として、まずCre-LoxP systemにより作製した独自の血管内皮細胞特異的ARNTノックアウトマウスを用いて低酸素応答のmonocrotaline肺高血圧モデルを作製する。他方、そしてARNT(+)の通常マウスを用いて低酸素応答のmonoclotaline肺高血圧モデルを作製し、これら2系統のマウス肺高血圧肺の低酸素応答変化に関連する諸因子を比較することにより、肺動脈内皮細胞ARNT-HIF1系を介する低酸素応答機構を明らかにすることを基盤としている。 ①今回の実験にあたり、まずノックアウトモデル作製を行った。Cre-loxP System(Mol Cell Biol 2003; 23:6739-6749)を用いたARNT-floxedマウスを用いて、Tie2 Cre HIF1-β変異マウスと同胞の野生型マウスを作製した。WT…Tie2 Cre HIF1-β(+/+) MT…Tie2 Cre HIF1-β(flox/+) ②monocrotaline投与により薬剤誘導性肺高血圧症モデルの確立・確認を行った。同monoclotarineを予備実験としてC57BL6マウス(25-30g)へ投与し肺高血圧モデルとして十分な結果を得た。次に、①のWTモデルとMTモデルに同様の投与を行い、8週間後のSacrificeにより同モデルが肺高血圧症を誘発している経過を確認した。 ③それらの組織レベルでの評価(免疫染色や組織レベルでのマクロファージ浸潤などの炎症反応の評価)、組織レベルでの炎症サイトカインの評価などを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備実験としてのモデルマウスの作製と肺高血圧の病気モデル作成を完遂し、次段階のモデルマウス肺高血圧を誘導、Hypoxia Inducible factor-1β(HIF-1β)の病態解析を行っている。In vivo およびIn vitroでの両面からの解析で、肺動脈内皮細胞のHIF発現機構を検討する。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度まで行っていたモデルマウスを用いた基礎研究に加えて、肺高血圧症患者の肺高血圧病変と肺動脈内皮細胞機能、およびEndothelin等の種々のサイトカイン指標を、対照群と比較検討する臨床研究を加え、今回の実験内容が臨床現場に還元できればいいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度への繰越額は実験動物(マウス)の購入および飼育費、試薬の購入費、プラスチック器具などの実験機材の準備を主に消耗品費として見込んでいる。ただ、現在までの研究状況を考慮すると次年度に占める消耗品費にかかる割合は前年度までのそれと比べて少なくなることが予想される。その分、研究発表などの旅費や研究成果投稿費用に占める割合が増え、研究支援者雇用の謝金、そのほか通信費、外部検査委託費に関しては前年度と同程度を見込んでいる。 前年度同様、無駄を省いた効率的な研究内容を遂行できるよう推進していく次第である。
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Research Products
(9 results)