2011 Fiscal Year Research-status Report
頸動脈石灰化含有プラークにおける炎症・石灰化関連遺伝子に関する分子生物学的研究
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23592102
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
片野 広之 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30295612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 和雄 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90150341)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 頸動脈プラーク |
Research Abstract |
冠動脈における石灰化病変と同様、不安定性、活動性を示唆する慢性炎症の関与を頸動脈プラークにおいて証明するため、マイクロアレイにて石灰化プラーク群に発現増強がみられた炎症関連因子であるNFAT, ADAM, Angptl4の頸動脈内膜剥離術によって摘出した標本(摘出後ただちにRNA later処理)を用いSDS-PAGEで分離し、1次、2次抗体とインキュベートするスタンダードなウエスタンブロッティングと発現の所在は免疫染色法により、頸動脈石灰化含有プラークにおける蛋白レベルでの発現の検証を行った。石灰化含有度の評価、分類は術前のMDCTAでのCaスコアにて行った。また、同じくマイクロアレイで石灰化プラーク群に増強がみられたFGFR2についてもウエスタンブロッティング分析および免疫染色を施行した。ウエスタンブロッティングでは、Angptl4の発現が石灰化プラーク群でより強い発現がみられた。免疫染色でも同様に石灰化プラーク群にて強い発現がみられた。平成24年度は、平成23年度の結果をふまえて、頸動脈石灰化機構におけるNFATによる調節機構を検討し、その主導的役割を明らかにするために転写調節領域を含む遺伝子断片のCloning(cDNA probeを用いて Genome DNA library, Takaraをscreening)の後、promoter, enhancerの解析(luciferaseによるreporter gene assay, vector-kit, Amersham)を行い発現調節領域の同定を行い、細胞(核)抽出液の調製によりin vitroでの転写制御再構築を試みる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マイクロアレイ、ウエスタンブロッティング、免疫染色が終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの結果をふまえながら、計画を遂行し、必要ならば次年度予算も考慮しつつ実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は、平成23年度の結果をふまえて、頸動脈石灰化機構におけるNFATによる調節機構を検討し、その主導的役割を明らかにするために転写調節領域を含む遺伝子断片のCloning(cDNA probeを用いて Genome DNA library, Takaraをscreening)の後、promoter, enhancerの解析(luciferaseによるreporter gene assay, vector-kit, Amersham)を行い発現調節領域の同定を行い、細胞(核)抽出液の調製によりin vitroでの転写制御再構築を試みる予定である。本実験に必要な試薬、および委託解析に研究費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)