2012 Fiscal Year Research-status Report
タンパク分解酵素とその内因性阻害因子のバランスに着目した変形性関節症の病態解明
Project/Area Number |
23592241
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Research Institution | Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology, National Hospital Organization, Sagamihara National Hospital |
Principal Investigator |
山口 鉄生 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 政策医療企画部, 研究員 (80569731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 尚志 独立行政法人国立病院機構(相模原病院臨床研究センター), 政策医療企画部, 特別研究員 (10251258)
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Keywords | 変形性膝関節症 |
Research Abstract |
本研究ではヒト軟骨を用いて、軟骨変性の初期変化とOAの進行過程を検証している。関節軟骨の内因性阻害因子(TIMP1,2,3,4)とタンパク質分解酵素(MMP1,2,3,ADAMTS5)のバランス関係に着目している。Real-time PCRの解析結果として、TIMP2,3,4はMMP13, ADAMTS5に先立って初期OAで変化していた。また、MMP13とADAMTS5の発現は初期OAで変化は無く、末期OAで増加していた。さらに関節軟骨を変性、非変性部に分けて調べたところ、各TIMPの発現は部位によって発現傾向が異なっていた。現在ヒト軟骨抽出液を使って各因子のタンパクレベルでの変化を解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
タンパクレベルでの発現を調べ、データの蓄積を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト軟骨抽出液の症例を増やして各因子のタンパクレベルでの変化を明らかにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
引き続きヒト軟骨抽出液に含まれる各因子の発現レベルをLuminexシステムおよびELISAで検証していく。従来通りreal-time PCRによる解析もさらに症例を増やして行う。
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Research Products
(4 results)