2011 Fiscal Year Research-status Report
腎虚血再灌流障害に対する水素の腎保護効果とその分子生物学的機序の解明
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23592258
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
三好 宏 長崎大学, 大学病院, 助教 (90332858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 拓治 長崎大学, 大学病院, 講師 (10336167)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 腎虚血再灌流 / 水素 / 腎臓 / 保護 |
Research Abstract |
臓器虚血再灌流障害は、生命予後を大きく変化させる。その中で、腎臓の虚血再灌流障害を研究しているが、今回水素の持つ保護効果を研究すべく計画している。その為に、ラットの腎臓虚血再灌流障害モデルを作成し、技術的な問題がないかを確認し、実験計画を進めている。雄性ウィスターラット(300~350グラム)を、ペントバルビタール(50mg/kg)にて麻酔を行う。気管挿管を行い、人工呼吸器を使用し呼吸補助を行う。内頚静脈にカニュレーションし、薬剤投与ルート・輸液負荷ルートとして使用する。血圧・心拍数をラット用非観血式血圧計(PanLab社)にて定期的に測定する。腎臓の虚血再灌流障害モデルは、麻酔を施行したラットに対し、両側側腹部切開にて腎臓を露出後、その基部を腎動脈・腎静脈・尿管を一塊にしてマイクロクリップにてクランプする。虚血時間は40分を目標に定め、虚血終了後クリップを除去し再還流を行う。虚血前・後の腎皮質血流をドップラー血流計(BLR-100V)にて測定し、再灌流の有無を確認する。水素の投与は、人工呼吸器を通して投与を行う。その後閉腹し、麻酔から覚醒させ、飼育箱の中に戻す。その後は、飲水・食事は自由にすることができるようにする。実験経過中は、直腸体温計にて体温を測定し、37-38度になるように電熱器にて保温する。12時間・24時間・48時間後に再び、ペントバルビタールにて麻酔後、採尿・採血を行い、BUN、クレアチニン、尿中Na排泄能、尿中πGSTなどを測定する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今回の実験では、水素を使用することになってるが、我々のグループでは、水素を使用したことがないため、その使用に関しては慎重になっている。その為、実験日が限られており、十分な実験日が確保できていなかった。また、別の案件で、時間をとられており、本実験に十分な時間を確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
実験計画書通り、計画を進めたい。実験日の確保に努める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験計画書の通り使用計画をたてる。
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