2011 Fiscal Year Research-status Report
間質性膀胱炎の疼痛に対するボツリヌス毒素、トリカブト毒の作用機序
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23592362
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
土田 孝之 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (30217327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 正之 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (80197318)
芳山 充晴 山梨大学, 医学工学総合研究部, 医学研究員 (20422694)
宮本 達也 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (80456459)
小林 英樹 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (50402053)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 / 多国籍 |
Research Abstract |
膀胱(尿路)上皮は尿中侵害性物質などの膀胱壁内への侵入を阻止する防御機構としての働き以外に、伸展刺激や侵害刺激を感知して求心性伝達を担う役割を果たしていると考えられる。膀胱上皮細胞の伸展刺激におけるATP放出の分子メカニズムを、細胞内小胞へのATPの蓄積ならびに開口放出の視点から捉えた研究成果を発表する。ボツリヌス毒素はこのATP放出を抑制する。2011.7 Workshop on LUTS Supplemental issue 発表。2011.9 International continence society(国際尿禁制学会)発表。2011.9日本排尿機能学会にて、泌尿器科領域でのボツリヌス毒素の使用アンケート調査結果について発表した。5年前から漢方のブシ末を中心にした治療を開始して、疼痛のコントロール(痛みが長く続かないという特徴がある。)が長期に得られ、また慢性骨盤痛症候群にも処方することで患者のQOLはかなり改善している。この長期成績について2012.4第100回日本泌尿器科学会総会にて発表する。また2011年当大学薬理学教室より、ブシ末の神経障害性疼痛に対する薬理学的研究の成果(The astrocyte-targeted therapy by Bushi for the neuropathic pain in mice)が発表された。漢方の薬理学的効果はなかなか立証できないが、今回臨床的効果を実証する研究成果が発表された。各疾患の膀胱粘膜組織を多く収集しており、今後の研究材料が豊富にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
膀胱上皮細胞の伸展刺激におけるATP放出の分子メカニズムを、細胞内小胞へのATPの蓄積ならびに開口放出の視点から捉えた研究成果を発表しただけでなく、臨床の長期成績の発表も可能となった。膀胱粘膜組織も各疾患において相当数収集したことにより、今後実験の材料も豊富となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
各疾患の膀胱粘膜組織を多く収集しており、今後の研究材料が豊富にある。I.基礎的研究:対象:1)ヒト膀胱粘膜、筋層(正常コントロール、間質性膀胱炎患者)2)ラット・マウス膀胱粘膜、筋層および後根神経節(正常コントロール、間質性膀胱炎モデル) Viableな組織および初代培養細胞系を用いる。研究協力者に当大学薬理学教室で研究していた研究者を共同研究者として招き、基礎的研究をさらに推進していく。方法:In vitro 1)定量的RT-PCRによる各種Naチャネル・サブユニットmRNAの発現2)Western blottingによる各種Naチャネル・サブユニット蛋白質の発現3)免疫組織化学による各種Naチャネル・サブユニット蛋白質の発現4)電気生理学的手法;アコニチン、BTX-Aによる各種Naチャネル非活性化の有無5)遊離組織または細胞から放出される伝達物質(ATP、アセチルコリン、プロスタグランジン)をHPLCなどで測定する。(現在進行中である。)(1)アコニチン、BTX-Aによる刺激による効果の検討。(2)siRNAを用いたノックダウンによる効果の検討。(現在はまだ検討中である。)II. In vivo ラットマウス 1)膀胱内圧測定(現在進行中である。)2)代謝ケージによる排尿回数、排尿量の測定による行動評価(現在進行中である。)
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記実験のおいての、各種薬剤、またラット、マウス等小動物の購入、飼育管理等の消耗品として研究費を使用する。また繰越金があるが、上記In vivo,In vitroの実験が多くなるため、次年度において繰越金を使用する必要がある。また、得られた研究データの整理、解析、他施設との情報交換や研究成果の発表準備等に研究費を使用する。
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Research Products
(4 results)