2012 Fiscal Year Research-status Report
前虚血操作の虚血再灌流障害に対する腎保護作用とremote作用の検討
Project/Area Number |
23592380
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
井崎 博文 徳島大学, 大学病院, 講師 (00335811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 博臣 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10214446)
高橋 正幸 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (50325255)
福森 知治 徳島大学, 大学病院, 講師 (10314874)
中逵 弘能 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 非常勤講師 (50437638)
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Keywords | 腎虚血再灌流障害 / ischemic preconditioning / remoteorgan ischemic / 腹腔境下腎部分切除術 / 心筋保護作用 |
Research Abstract |
虚血再灌流実験後の組織障害の程度について血清のクレアチニン値、BUN値では有意差を認めなかった。このためpreconditioningの有無による腎機能障害の程度を組織切片の尿細管障害をスコア化することにより評価した。また、網羅的遺伝子発現解析の結果、虚血再灌流後の組織障害に関与する可能性のある因子として遺伝子Aに着目した。 虚血再灌流にこの因子が関わることを示すためにヒト正常尿細管由来細胞であるHK2を用いてin vitroでの実験を行った。 HK2細胞を低酸素状態におくとこの因子がmRNAレベルで発現上昇していることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
preconditioningの有無による虚血再灌流後の腎機能障害に与える影響を評価が困難でありその評価方法の検討に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在着目している遺伝子Aはその遺伝子の5’にHRE(Hipoxia responce element)を持つ可能性がin silicoの実験で示唆されている。このことからまずこの因子が低酸素によるHIF1αの活性化により誘導される因子であることを確認する。方法としてはHIF1αでのChip assayやルシフェラーゼassayにより確認する。 また遺伝子Aは小胞体ストレスに関与する遺伝子として着目されておりPreconditioningの有無と小胞体ストレスの関連について検討することを予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度への繰越額はHIF1αでのChip assayやルシフェラーゼassayに必要な物品の購入や小胞体ストレスの評価に必要な抗体の購入、PCRなどを行う経費として使用する予定である。
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Research Products
(9 results)