2013 Fiscal Year Annual Research Report
前虚血操作の虚血再灌流障害に対する腎保護作用とremote作用の検討
Project/Area Number |
23592380
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
井崎 博文 徳島大学, 大学病院, 講師 (00335811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 博臣 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10214446)
高橋 正幸 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (50325255)
福森 知治 徳島大学, 大学病院, 講師 (10314874)
中逵 弘能 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 非常勤講師 (50437638)
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Keywords | 腎虚血再灌流障害 / ischemic preconditioning / remotergan ischemic / 腹腔境下腎部分切除術 / 心筋保護作用 |
Research Abstract |
阻血に伴う腎機能の低下を最小限にすることを目的として、ischemic preconditioningの腎保護作用とその機序の解明、および心臓へのremote作用の解明を目的として研究を行った。まず、腎虚血再灌流障害モデル作成し、腎虚血再灌流障害に対するischemic preconditioningの至適設定条件の検索を行った。評価は血液学的検査と病理学的検査における虚血後変化を観察することにより行った。腎機能障害の高度であったモデルにおいては、組織全体の障害の程度には差は認めないものの、摘出腎での尿細管壊死の所見も高度であり、相関が認められた。一方で、ischemic preconditioningによる血液学的検査の腎機能障害および組織障害の程度はコントロール群と比較して低減される傾向はみられるものの有意差が認めなかった。このためpreconditioningの有無による腎機能障害の程度を組織切片の尿細管障害をスコア化することにより評価した。その結果、尿細管障害の程度はpreconditioniingを行うことにより有意に改善することが分かった。 続いて、この組織を用いて網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、虚血再灌流後の組織障害に関与する可能性のある因子として遺伝子Aに着目した。虚血再灌流にこの因子が関わることを示すためにヒト正常尿細管由来細胞であるHK2を用いてin vitroでの実験を行った。HK2細胞を低酸素状態におくとこの因子がmRNAレベルで発現上昇していることが確認できた。この遺伝子AはATF4などの小胞体ストレスに関わる分子を制御することが示されている。 今後はこの遺伝子AとHIF-1αとの関係の解明、下流分子の制御機構の解明を通して、虚血再灌流後の腎尿細管障害からの再生メカニズムに関わる重要な遺伝子であるかどうかさらに研究を進めてゆく予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Substitution of anti-androgens and tegafur-uracil combination therapy for castration-resistant prostate cancer:Result of a multi-center randomized phase II study2013
Author(s)
MASAYUKI TAKAHASHI, TAKAHASHI,RUMI KAWABATA,AKIRA KAWANO,TOSHIHIDE MURAKAMI,YASUSHI SUTOU,TOHRU INAI,SEIJI AKAZAWA,TAKUMI HAMAO,HIDEKI HAYASHI,TOKMOYA FUKAWA,MASAHIKO TAKEMURA,YASUYO YAMAMOTO,KUNIHISA YAMAGUCHI,HIROFUMI IZAKI,TOMOHARU FUKUMORI and HIROOMI KANAYAMA
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Journal Title
INTERNATIONAL JOURNAL OF ONCOLOGY
Volume: 43
Pages: 713-720
DOI
Peer Reviewed
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