2011 Fiscal Year Annual Research Report
新鮮及び凍結卵巣由来の未熟卵の無血清培地による体外培養法確立を目指した基礎的検討
Project/Area Number |
23592427
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
小森 慎二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60195865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤井 英明 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (80215904)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 未熟卵 / 体外培養法 / 卵母細胞 / 未発育卵胞 |
Research Abstract |
マウス未熟卵によるART用の代替血清を添加した培養液を用いて、未発育卵胞の発育誘導が可能か否かを検討した。材料として6日齢のBDF1マウスを使用した。未発育卵胞は、直径により3グループ(A群:80-95m,B群:70-80m,C群:60-70m)に分けた。A,B群は、主に2-3層の顆粒膜細胞に覆われた卵母細胞からなる初期2次卵胞に相当し、C群は、主に1層の顆粒膜細胞に覆われた1次卵胞に相当するものであった。発育培養(In vitro growth : IVG)にはコラーゲンゲル包埋法を用いた。培養液にはrec-FSH、ITSを含むα-MEMに、ART用ヒト代替血清Serum Protein Substitute(SPS, SAGE In-Vitro Fertilization, Inc.)またはFBSを5%の濃度で添加した。 1日おきに半量の培養液を交換しながら、37℃、5%CO_2-5%O_2-90%N_2の条件で培養した。9日間培養した後、コラゲナーゼ処理により発育した卵胞を遊離させ、卵母細胞を覆った状態で顆粒膜細胞が増殖した卵胞を発育卵胞と判定した。 その結果、9日間のIVGによるマウス卵胞の発育率は、A群ではSPS:87.8%(65/74)、FBS:86.0%(49/57)であり、培養液による発育率に差は認めなかった。一方、B群の卵胞発育率は、SPS:85.3%(93/109)、FBS:49.4%(38/77)であり、C群の卵胞発育率は、SPS:62.2%(51/82)、FBS:16.3%(8/49)であった。卵胞径の小さいB、C群でSPS実験区がFBS実験区と比べて著明に高い発育率を示した(P<0.01:χ2-test)。
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