2011 Fiscal Year Research-status Report
EGFとIPCによる小腸移植時における虚血再還流障害の抑制
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23592635
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
浜田 吉則 関西医科大学, 医学部, 准教授 (00172982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海堀 昌樹 関西医科大学, 医学部, 講師 (30333199)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 小腸移植 / 虚血再灌流障害 / EGF / ischemic preconditioning |
Research Abstract |
平成23年度の実施計画では、まず最初にIschemic preconditioning (IPC)施行ラット同系異所性小腸移植モデルの作製を行うことであったが、移植モデルの作成ができない状況になったため、腸管のIschemic preconditioning(IPC) として、上腸間膜動脈の第1分枝を10分クランプしたあと30分再灌流した腸管の作成実験を施行した。また、適切なEGF投与のタイミング、投与経路などについて種々の条件設定を試みたが再現可能なデータはまだ得られていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度については人的な理由が最も研究の進行を妨げた。しかし24年度は実験できる体制をさらに充実させて下記のように研究を推進したい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も移植モデル作成が困難な状況が予想されるので、移植前の腸管に対するIschemic preconditioning(IPC) としては、上腸間膜動脈の第1分枝を10分クランプしたあと30分再灌流した腸管を研究対象に変更する。このIPCによる虚血再還流障害を受けた腸管にみられる変化が、EGFの添加の有無によってiNOS/NO産生誘導がどのように変化するかをみる。 iNOS/NOの誘導は、IkB/NF-kB, iNOS mRNA, iNOS protein, NOについて検討し、ELISA, Western & Northern blots, RT-PCRにて測定する。またその誘導に必須なシグナル経路についても検討する。このような実験方法、手技は当教室では持続的に行われておりいつでも実施可能である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費はラットなどの実験動物、研究用試薬、器具に使用する。旅費は海外の研究者と実験計画、方法について助言を得るために、国際学会に参加するために使用したい。
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Research Products
(14 results)