2013 Fiscal Year Annual Research Report
高磁場MR撮影対応型非磁性血管内ステントおよび脳クリップの作製
Project/Area Number |
23592767
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
誉田 栄一 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30192321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 直樹 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10219272)
吉田 みどり 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30243728)
細木 秀彦 徳島大学, 大学病院, 講師 (60199502)
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Keywords | 生体内金属 / 脳血管クリップ / 血管内ステント / Au-Pt-Nb合金 / MRI |
Research Abstract |
金・白金・ニオブの3元系合金の組成のうち、磁化率がほぼ0に近いものの範囲の決定ができた。1.5TのMRI撮影の画像において、臨床的に問題ないと判断される範囲を考えると、白金は5から50%ものかなりの範囲でほとんど金属アーティファクトが観察されなかった。またニオブにおいては、少しの組成の変化で磁化率が大きく変動することも判明した。値的には7から11%の範囲で問題ないと判断された。これらの組成の範囲内で、鋳造を行ったところ、白金は5から10%、ニオブは8%が最適と判断された。最終的に、ニオブは8%として、白金の量を変化させながら、熱処理などにより機械的特性の向上を試みた。その後、ステントのプロトタイプの作製に取りかかった。現段階では、筒状の表面に無数の穴があいている、チューブ状のステントのプロトタイプを完成することができた。また上記の合金を線引きし、クリップ状に変形させた、プロトタイプも合わせて完成させることができた。これらの試作品を3Tの磁場強度をもつMR装置で撮像をおこなったところ、合金周囲には明らかな金属アーティファクトは生じないことが判明した。現在は、第4の添加元素を見つけることと、臨床と全く同等な形状の作製を行い、機械的な特性を調べること、さらに種々な撮像方法で問題ないかどうかを検討することが課題として残された。これらの課題は、現在研究を継続中である。
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Research Products
(1 results)