2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23592852
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大倉 一夫 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (70304540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重本 修伺 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20294704)
安陪 晋 徳島大学, 大学病院, 助教 (10359911)
鈴木 善貴 徳島大学, 大学病院, 医員 (40581393)
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / スプリント / 下顎安静位 / 睡眠 / 睡眠時下顎安静位 / ポリソムノグラフ / 顎機能 / 咬筋EMG |
Research Abstract |
本年度は、前年度までに測定した被験者の解析を行うとともに、本年度分の測定・解析を並行して行った。解析を行った結果、1名の顎運動測定の不備が判明したため、6自由度顎運動測定システム(現有)における模型上でのセンサの位置決め、口腔内へ装着する際の手順の高精度化と厳格化を行った。測定前日までに少なくとも2名で位置関係のチェックを行うことも研究グループ内で申し合わせた。また、測定時間が延長してしまうが、確実性を向上させるため、センサ出力を電気信号として確認するだけでなく、電気信号を位置データに変換して確認するプロセスを測定プロトコールに追加した。以上の点について模擬実験でプロセスの有効性を確認した。測定を終えていた1名に関しては再度測定を行った。 被験者選択は常にアップデートし、リストも作成できているが、上記要因により本年度の測定はベースライン測定が2名(成人男性1名、成人女性1名)、うち1名(成人男性1名)について全てのメニューを完了した。解析作業は現在も行っており、引き続き測定を行う予定である。 本年度までに行ったベースライン測定を用いて睡眠時ブラキシズムについて各学会で結果発表を行うとともに、論文の執筆を行った。また、睡眠中の6自由度顎運動測定を用いた報告はほとんどないため、睡眠時ブラキシズム等の睡眠中の運動のみを対象とするだけでなく、安静睡眠時の顎位について興味深い点があるため、これについて長時間と短時間の視点で呼吸との関連で論文の執筆を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当分野で開発した睡眠時6自由度顎運動測定システム(現有)を用いて測定解析を行った。6自由度顎運動測定器のハードウェア部分に異常は認めず、ソフトウェア部分も改良を進めているが、測定データに不備が確認された。これは測定可能な3次元的位置関係から外れた位置にセンサ位置が設定されたことが原因であることが分かった。これに対して模型上でのセンサの位置決め、口腔内へ装着する際の手順の高精度化と厳格化を行った。測定前日までに少なくとも2名で位置関係のチェックを行うことも研究グループ内で申し合わせた。また、測定時間が延長してしまうが、確実性を向上させるため、センサ出力を電気信号として確認するだけでなく、電気信号を位置データに変換して確認するプロセスを測定プロトコールに追加した。上記事象の原因究明とその対策に4ヶ月程度要した。本年度は、目標としていた10名の測定は達成できず、2名の測定(全てのメニューは1名、ベースライン測定が1名、模擬実験は含まず)に終わった。確実性を含め測定環境の整備はほぼ完了しており、次年度分の被験者はすでに決定しているため、速やかに測定を遂行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
睡眠時6自由度顎運動測定システムの整備は完了し、臨床研究倫理委員会の認可、必要書類の作成、実験系も確立しているため、引き続き被験者の測定と解析を行う予定である。測定は年間5名を目的とし、解析時間を考慮に入れ、可能な限り測定する予定である。なお、第一夜で睡眠障害が発見される可能性もあるため被験者の募集と選択は常に続ける必要がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
睡眠時6自由度顎運動測定システムの測定不備とその対策に時間を要したことは残念であった。想定していた被験者に対する謝金が余剰となった。 基本的に使用計画に変更はない。次年度繰越額は、測定システムに異常がなければ謝金ならびに旅費に使用する予定である。測定環境は確立していると考えられるので設備備品の購入を行う予定はなく、測定を継続するため、消耗品としてスプリント製作材料、電極類、バックアップ用の記録媒体を購入する。また実験協力者に対する謝金を計上している。調査・研究旅費として国内ならびに海外旅費を計上している。得られたデータを用いて論文発表、学会発表も行う予定である。
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Research Products
(4 results)