2013 Fiscal Year Annual Research Report
顎口腔刺激と摂食促進ペプチド活性が睡眠・認知障害に及ぼす影響
Project/Area Number |
23592921
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 晋 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招聘教員 (00367541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古郷 幹彦 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20205371)
辻 忠孝 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (50527231)
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Keywords | 顎口腔刺激 / 摂食促進ペプチド / 学習記憶 |
Research Abstract |
咀嚼機能低下および亜鉛欠乏飼料給餌マウスにおける空間記憶力の行動生理学的検討 亜鉛欠乏状態と空間認知能力低下との関連性は以前より指摘されている。そこでICR系雄性マウス3週齢を、コントロール(CT)群、抜歯(Ext)群、亜鉛欠乏食給餌(ZD)群、抜歯+亜鉛欠乏食給餌(EZD)群の四群に分類し、昨年度同様、8, 13, 22週齢時に水迷路実験(Water maze test:WMT)を実施し、水面下のplatformに到達するまでの時間(escape latency)およびゴール非到達回数を測定した。7日目にplatformを取り除き、ゴールエリアの滞在時間を測定し(probe test)、8日目はplatformを水面上に設定し、escape latencyを測定した(visible probe test)。8週齢時WMTにおいてZD群、EZD群はCT, Ext群と異なりescape latencyの短縮傾向、ゴール非到達回数の減少傾向を認めなかった。probe testではEZD群のゴールエリア滞在時間が短い傾向を認めたが、ZD群はCT群と有意な差を認めなかったことから亜鉛欠乏と咀嚼機能低下の条件併存下では空間認知能力がより低下する可能性があることが示唆された。 咀嚼機能低下および亜鉛欠乏飼料給餌マウスにおける空間記憶力の免疫組織学的検討 8週齢時WMT終了後全脳を摘出し、40 μmの連続凍結切片を作製し、一次抗体として抗GFAP抗体を用いて免疫組織化学染色を行った。空間記憶に関与するとされる海馬の3領域(CA1,CA3,DG)における単位面積当たりのGFAP陽性細胞数を測定したところ、CT群に比較し、ZD群およびEZD群の海馬CA1領域におけるGFAP陽性細胞密度が高い傾向を示したが、CA3・DG領域では有意な差は認めなかった。
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