2012 Fiscal Year Research-status Report
Eラーニングを活用した潜在看護師の再就業と職務継続を支援するシステムの構築と評価
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23593153
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
巴山 玉蓮 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00389975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 かほる 桐生大学, その他部局等, 教授 (60258879)
北爪 明子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (10554404)
大川 美千代 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80389783)
堀 謙太 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 准教授 (90378836)
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Keywords | eラーニング / 潜在看護職 / 再就業 |
Research Abstract |
○平成24年度の研究実績概要 1.平成23年度の実施内容を基に、県内の潜在看護職を対象として再就業への意向調査を行った。再就業前に受講したい研修について複数回答で尋ねたところ(n=105)、事前研修受講希望者(n=54)のうち「与薬の技術」を希望する割合が最も高かった。 2.1.の調査結果をもとに、『点滴静脈内注射ー臨床現場での実際ー』をeラーニング教材として作製した。eラーニング教材は、I.準備、II.患者の準備、III.輸液の実施、IV.輸液終了、から構成されており、臨床現場から離れている潜在看護職が視聴することによって、実際の臨床現場がイメージしやすいように構成に留意した。また、興味関心に沿って内容を選択したり、少しの余暇を有効に活用できるよう、4つチャプターを設定した。4つのチャプターを継続して視聴した場合の所要時間は16分である。 3.平成25年度は、研究班が作成したeラーニング教材、『点滴静脈内注射ー臨床現場での実際ー』の内容およびeラーニング提供システムの効果についてeラーニング教材の検証をすることを目的とする。県内看護協会ナースセンターの協力を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
eラーニング教材の作製に予想以上時間を費やしてしまった。最も時間を要したのは、eラーニング教材のシナリオをわかりやすく、研究者らの趣旨を反映したものにする工程であった。しかし、研究分担者や協力病院の看護部門の指導者や群馬県看護協会ナースセンター等の研究協力が得られたことによって、ほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
○平成25年度に実施する本研究の内容は、次の通り調査をし、eラーニング教材の内容およびeラーニング提供システムの検証を行うことである。 ○目的:研究班が作成したeラーニング教材の内容およびeラーニング提供システムの効果について検証することを目的とする。 1.研究デザイン:質的記述的研究、2.研究対象者:A県で開催される再就業支援研修会の参加者のうち研究協力に同意の得られた潜在看護職、10名程度とする。3.調査方法および調査内容:1)調査方法:研究班が作成したeラーニング教材の内容およびeラーニング提供システムの効果について、質問紙およびインタビューガイドを用いて半構造化面接により調査を行う。2)調査内容:(1)研究対象者の基本属性は、質問紙により収集する。①年齢 ②性別 ③婚姻状況 ④同居している家族 ⑤看護職の取得免許 ⑥看護職としての職歴 ⑦アクセスした場所 ⑧アクセス回数 ⑨eラーニング教材の延べ利用時間、(2)インタビューによる質問項目:①eラーニング教材の内容(わかりやすさ、役立つか)について、②eラーニングを使った方法の使い勝手について、③対面学習とeラーニングを組みあわせる学習方法について、④その他、eラーニングについての意見 4.データ収集方法:1)再就業支援研修会(対面学習)に参加した研究対象者に対し、再就業支援研修会最終日注)に本研究に関する説明を全員に行い、本研究への協力者を募る。研究協力への同意が得られた潜在看護職を研究対象者とし、再就業支援研修会終了後1ヵ月間、視聴可能な時間にeラーニング教材の視聴を依頼する。 5.データ分析:1)基本属性は、記述統計を行う。2)質的データは、質的記述的分析を行い、eラーニング研究班が作成したeラーニング教材の内容およびeラーニング提供システムの効果について検証する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1.学会における発表の旅費 2.調査(インタビュー)のための旅費 3.インタビュー内容の逐語録作成にかかる委託料 4.報告書作成委託料 5.調査票等の郵送にかかる役務費
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