2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23593181
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
長坂 猛 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30332977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 美智子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (30249700)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 入眠 / 温罨法 / 眼部 |
Research Abstract |
本研究の目的は、温罨法が入眠にもたらす効果を実験的に調べることである。研究初年度には、20代の健康成人(男女)5名を対象に、準備的な実験を行った。本研究では自宅での測定を重視する点に特徴があり、対象者には自宅で測定してもらった。各対象者は、普段通りの時刻に就床し、入床時に10分ほどアイマスクを着用した。睡眠中の自律神経活性を評価するために、就寝中は連続的に心拍を測定した。また、ふとんの下に体動センサーを設置し、体動から睡眠得点を評価した。起床時には、OSA睡眠調査票を用いて睡眠に関する主観的評価を記録してもらった。アイマスクの効果を対比するため、今回は条件を3つに設定した。アイマスクをつけず、普段通りの睡眠をとするものを「対照条件」、アイマスクを用いて睡眠をとるものを「アイマスク条件」、ホットアイマスクを用いて睡眠をとるものを「ホットアイマスク条件」とした。実施日を変え、この3条件の実験を同一対象者に実施した。日中活動量については、万歩計によって調査した。また、対象者へのアンケートとして、OSAシートを用いた。例数は少ないが、全ての条件において経時的に心拍数の減少が見られた。心拍変動から計算した交感神経活性は、3条件とも減少したが、ホットアイマスク条件が最も下がった。同様に副交感神経活性については、アイマスク条件とホットアイマスク条件で上昇が見られた。ホットアイマスク条件で、入眠潜時が最も短く、睡眠得点が高かった。OSA睡眠調査票によって算出された「起床時眠気」、「入眠と睡眠維持」、「夢み」、「睡眠時間」の因子については、ホットアイマスク条件の得点が最も成績がよかった。目覚ましの有無などの条件を加味する必要はあるが、生理的なデータを採取する方法については、めどがたった。また、ホットアイマスクの着用が、実際に入眠に影響を与える可能性が示されたことは成果である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初考えていた測定方法と同じであるが、マスクの着用方法やサンプリングのタイミングをどこに設定するか、試行錯誤したため、想定していた実験回数をこなせなかった。また、生化学的な分析がなされていない点で、到達度は遅れていると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今年のデータをもとに、対象者の数と年齢層を広げる計画である。例数の関係で調査ができなかった生化学的なデータの分析も加味する予定である。また、対象者の性周期や、効果の季節的な違いなどについても検討したいため、実験の幅を広げることも考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
必要となる機材は、ほぼそろえたので、実験に参加していただく対象者への謝礼がメインになると考えている。ただ、事前に実験内容や機材装着の説明をするために、写真や動画などを用いる必要があることがわかったため、説明用にタブレットPCを購入する予定である。また、唾液中のストレス物質を測定するために、生化学分析のキットを購入する予定である。
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Research Products
(1 results)