2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23593223
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
八塚 美樹 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (00293291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 朗 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (20224769)
上野 栄一 福井大学, 医学部, 教授 (60262507)
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Keywords | 冷え / 若年女性 / セルフケア支援 / レジリエンス / ホリスティック / 予防的看護介入 / 未病看護 |
Research Abstract |
若年女性30名を対象とした冷え対策プログラムを使用しての3ヶ月間の介入効果から、冷えに伴う随伴症状である身体症状の「だるさ」「むくみ」「頭痛」「不眠」「肩こり」「便秘」「腰痛」等の改善傾向とともに気分の改善傾向を認めた。 最終年度は、これらの成果に基づき、冷えに対するセルフマネジメント能力の向上を目的に、若年女性3名を対象として、3ヶ月間の看護介入を行った。結果、対象者3名は、冷えと冷えに伴う随伴症状についての自覚があり苦痛であるが、冷えの原因や誘因と生活環境や生活習慣と関連づけてセルフケアを実行していないことがわかった。そこで、冷えに定義や病態生理や随伴症状と生活環境や生活習慣との関連に関する情報提供、生活スタイルに応じた冷え対策技術の提供、冷えに認知と評価に関する定期的な振り返りを共有するセルフケ支援行った結果、対象者2名は、冷えに関する感受性が高まり、冷えに伴う随伴症状の改善を認めた。また、冷えや冷えに伴う随伴症状の苦痛が強く、期間が長く続いている場合や症状改善に対する無力感がある場合は、対象者が語る冷えの状況に耳を傾け、共感的理解を示すとともに、冷えに対する感受性を高めることが重要であった。 心身共に健全な生活を守るための生活習慣や生活信条を形成していく重要な若年女性に対する冷えに対するセルフマネジメント能力向上のため、開発した冷え対策プログラムの有用性が示唆された。今後、開発した冷え対策プログラムの有用性に関する症例集積を重ね、病気になる前から冷えをマネジメントし、病気にならない看護を目的とした未病看護領域における冷えセルフケア支援モデルの構築が必要である。
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Research Products
(2 results)