2012 Fiscal Year Research-status Report
がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラムの開発
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23593335
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小島 ひで子 北里大学, 看護学部, 教授 (50433719)
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Keywords | がん患者を親に持つ子ども / グリーフケア / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、[親のがん告知から死別後に向けてがん患者を親に持つ子どものグリーフケアシステムの構築」を目指し、本研究はその一環として、「がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対応する医療者教育プログラム」を開発し、有効性を明らかにする事である。研究デザインは介入研とし、対象者は臨床経験3年以上で子どものグリーフケアに関心のある成人看護師に、研修開始前・後等に、アンケートを実施した。プログラム概要は、「看護師が、がん患者を親に持つ子どものグリーフに対する意識を高め、ケアの必要性を理解し実践できる」ことを目指し、2日間で構成した。1日目は、講義・演習を中心に、「がん患者を親に持つ子どもに対する医療者・家族の思い」「子どもの理解と関わり」「がん患者を親に持つ子どものへの病状説明」「親と死別した子どものケア」をテーマとし、「子どものかかわり」では、相手の気持ちを感じとるゲームなどを取り入れるなどの工夫をした。「病状説明」では、対象者のイメージがつきやすいようにDVDを作成した。2日目は、1日目研修を基に臨床での実践を討議し、総合的にプログラムを評価した。結果として、研修会は、2012年8月5日北里大学病院にて実施し、対象者は16人全員女性であった。参加動機は、子どものグリーフケアに関心があり必要性は認識しているが、子どもと接する機会が少なく、子どもの反応を予測できず実践していない人がほとんどであった。講義・演習の評価は、理解できた~ほぼ理解できたが、大半を占め、研修全体を通し、がん患者を親に持つ子どものグリーフケアに対する考え方や方法などを学び看護、に応用できるのではとの回答が多かった。2日目は、実際に研修後での実践及び意識の変化について、有効であったとの評価を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、研究目的に応じて、プログラムを作成し、その有効性を確認するための研修会を開催し、その評価を得る事ができた。その教材として作成したDVDも、評価を得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、関東近郊数カ所の病院での研修会を予定しており、多くの対象者からのプログラムについて評価を得られると考える。今年度は、研修会内容も含みホームページの作成(専門職および家族向け)を予定しており、より総合的に研究目的の達成に繋がると考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研修会参加者への謝礼、研修会でのデータのテープ起こし代、ホームページ経費、学会発表等
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Research Products
(4 results)