2013 Fiscal Year Annual Research Report
神経性無食欲症の入院治療における動機づけワークシートの開発と評価
Project/Area Number |
23593440
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
友竹 正人 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (50294682)
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Keywords | 神経性無食欲症 / 摂食障害 |
Research Abstract |
平成25年度は前年度までに作成した神経性無食欲症患者の治療動機を高めるためのワークシートの内容を、図表を用いるなどして、より患者に分かりやすい内容に修正した。最終的に完成したワークシートには以下の8つの課題が含れている。(1)<心と身体のチェックリスト>心理面と身体面の症状についてチェックリストを用いて確認し、低体重によって引き起こされる症状への理解を深めることを目的とした課題、(2)<その食行動はなぜ続くの?>食行動の問題が維持されているメカニズムについて検討することを通して、悪循環の流れについて理解を深める課題、(3)<あなたと摂食障害と>バランス・シートの作成を通して、現在の食行動を続けることの良い点と悪い点について考える課題、(4)<何が変わったの?>神経性無食欲症が始まった後の生活上の様々な領域における変化について振り返る課題、(5)<あなたの未来は?>現在の食行動をこのまま続けた場合に3年後にどのような自分になっているかを想像する課題、(6)<幸せになるために、もっとやせたい?>極端なやせ願望を持ち続けることの良い点と悪い点について考える課題、(7)<あなたの大切な人>患者の大切な人が神経性無食欲症に罹患しているところを想像してもらい、その人に対してどのような支援を行うべきかを考える課題、(8)<治療について>積極的に治療に参加しない場合の予後や治療上の限界について考える課題。最終年度は完成したワークシートの内容を国際学会において発表した。研究期間内に計画通りのワークシートを完成させることができたが、その有効性を臨床場面で検証するところまでは研究を進めることができなかった。完成したワークシートは臨床的に有意義な内容となっており、研究期間は終了したが、今後も引き続きこの摂食障害治療ワークシートを使用して、臨床現場で有効性を確認して行く予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Relation between disordered eating, sense of trust and perceived parenting in young women2013
Author(s)
Tomotake M, Chiba S, Kataoka M, Nishio N, Hirano H, Imaizumi C, Suemasa A, Tokubo A, Nakadoi Y
Organizer
15th International Congress of European Society for Child and Adolescent Psychiatry
Place of Presentation
Convention Centre Dublin (Dublin, Ireland)
Year and Date
20130706-20130710
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