2013 Fiscal Year Annual Research Report
照射位置・投与線量検証を可能にする多方向ガンマカメラシステムに関する研究
Project/Area Number |
23602010
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
齋藤 秀敏 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (50196002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤崎 達也 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (00285058)
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Keywords | 放射線治療 / 画像誘導放射線治療 / 体内線量分布再構成 / コンプトンカメラ / ガンマカメラ / 散乱線 / scatter to primary ratio |
Research Abstract |
本研究の最終目標は、コンプトン散乱光子の情報を利用しての照射位置検出、さらに強度変調放射線治療(IMRT)時の複雑な投与線量分布再構成の可能性を明らかにするシステムの開発である。この目的のためコンプトンカメラに着想し、その可能性を実証するための検出器、コリメータシステムおよび再構成アルゴリズムに関する基礎的研究を行っている。 平成24年度の研究結果から、実写画像との重ね合わせのためのプラスチックシンチレータによる散乱線画像の強度が十分でないことが示された。このため平成25年度は、NaIシンチレータおよび高感度、広受光面積を持つCCDを搭載した静止画カメラを導入した新たなシステムで実証試験を行った。 一方、多方向収集データから照射部位の3次元吸収線量分布を再構成するためには、一次線に対する患者からの散乱による線量寄与を明らかにする必要がある。この目的のため、コンピュータシミュレーションおよびNaIシンチレーション検出器による放射線治療用リニアックからの1次線およびコンプトン散乱光子のエネルギースペクトル取得を試みた。放射線治療用リニアックでは数μsのパルスに大量の光子が照射されるため、一般的にはNaIシンチレータ等で直接エネルギースペクトルを計測することが困難であり、研究報告は少ない。しかし、加速電子を極端に抑える方法を採用し、NaIによる1次光子および散乱角によるコンプトン散乱光子のエネルギースペクトル変化の計測を試みた。
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Research Products
(1 results)