2012 Fiscal Year Research-status Report
「ロボットのエシックス」の学際的検討:行為の水準におけるモノ性・主体性・他者性
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23611002
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
松本 光太郎 茨城大学, 人文学部, 准教授 (60420361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 美智男 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50374096)
麻生 武 奈良女子大学, 文学部, 教授 (70184132)
浜田 壽美男 奈良女子大学, 文学部, 名誉教授 (50113105)
小嶋 秀樹 宮城大学, 事業構想学部, 教授 (70358894)
塩瀬 隆之 京都大学, 総合博物館, 准教授 (90332759)
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Keywords | ロボット / 生態学 |
Research Abstract |
本研究では、(1)ロボットはモノ性と主体性・他者性がどのように絡み合っている存在なのか、その課題を実証的・理論的に検討して総合化していくこと、そして、(2)倫理学のように論理の水準においてではなく、行為の水準において顕在化するエシックスを理論化することを目標としていた。 当該年度は、「研究の目的」における「ステージ2 観察およびインタビューの実施」を通して、課題に即した事例の収集を行った。具体的には、(1)高齢者にロボットを半年間自宅に持ち帰ってもらい、経過についてインタビューと観察を行った。(2)自閉症児の療育の場にロボットを持ち込み、観察を行った。 ステージ2の実施において、「研究計画・方法」に明記したように、分担者からの研究実施の支援を仰いだ。具体的に、年度の中間に当研究のメンバーで会合を持ち、研究成果を確認し、その後の展開について、特に手順や方法について検討を行った。 さらに、次年度が最終年度になるため、最終成果物である書籍の出版に向けて、出版社との交渉を行った。数社に打診した結果、人文・社会系の学術書籍の出版を担っている「新曜社」に引き受けてもらうことになった。当科学研究費補助金が終了する2014年末での出版を予定している。本の構成について、出版社を交えて検討を行った。本のタイトルは、『ロボットの生態学』に決定した。2013年3月に序章第一稿の回覧を行い、次年度に予定している各章の執筆依頼を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、具体的な研究の遂行を行い、その進捗状況について会合を行い確認・検討することができた。さらに、当補助金の最終年度である来年度に向けて、書籍の出版に向けて着実なステップを踏んでいる。よって、現時点では、交付申請書に記載していた「研究の目的」を達成できる見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度であるため、「研究計画・方法」における「ステージ3 理論化と公刊化」に取り組む予定である。すでに記したように、出版社は決定したので、今後は成果をまとめ、執筆・編集に取り掛かることになる。メンバー間で連携しながら、最終成果物である書籍の公刊にこぎつけたい。そのほかに、研究成果を公表するために、学術学会におけるシンポジウムを現時点で2件予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、最終年度であるため、各自の研究遂行にくわえて、最終成果物である書籍の出版に向けた会合、それから学会におけるシンポジウム開催や個人発表による成果発表に必要な交通費や人件費を多く計上している。
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