2012 Fiscal Year Research-status Report
可変構造物に対応するロバストデザイン法とそれを包含する実務者支援システムの構築
Project/Area Number |
23611037
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加藤 健郎 東海大学, 工学部, 助教 (70580091)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 由幸 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20286636)
|
Keywords | デザイン理論・方法論 / ロバストデザイン / 最適デザイン / QFD / ISM / DSM |
Research Abstract |
本研究は,製品製造時の加工や材料特性のばらつき,製品使用時の使用者特性や使用環境のばらつきなど,製品に生じる様々なばらつきに対して機能の頑強性(ロバスト性)を高めるロバストデザイン法に関するものであり,同法をデザイン・開発実務者に広く浸透させるために,製品開発を一貫して支援するロバストデザイン支援システムの構築を目指している.2012年度の研究では,「(b)ロバストデザイン法の選択指針の構築(2011~2012年度実施予定)」および「(c)ロバストデザイン支援システムの構築(2013年度実施予定)」の一部を実施した.(b)により既存のロバストデザイン法を適切に選択することが可能となり,デザイン・開発実務におけるロバストデザインの活用促進が期待される.その成果は,2012年度に書籍1件,原著論文1件,国際会議発表1件,国内会議発表2件にて報告された.一方,(c)の一部を実施することにより,QFD,ISM,DSMなどを用いたロバストデザイン支援システムの基本構造を決定することができた.本システムにより,製品開発全段階からアプローチする抜本的なロバスト性(品質)改善が実現され,高品質で安全性・信頼性に優れた競争力の高い製品の創出が可能となると考えられる.その研究成果は,原著論文1件(掲載決定),国際会議発表2件,国内会議発表2件にて報告された. 以上のように本研究は,研究実施計画に基づいて順調に実施されており,引き続き研究および成果発信を推進していく予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」で述べたように,本研究は,2012年度までの研究実施計画の目標を達成していることに加え,2013年度の研究実施計画の一部にも着手している.今後も引き続き,研究および成果発信を推進していく予定である.
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究は,研究実施計画に基づき順調に遂行されている.今年度の研究では,企業の方とのディスカッションを多く行う予定である.このため,研究分担者と連携し,それらの場所や日時などを適切に振り分けて効率化を図ることで,研究を活性化していく予定である.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年度の研究費は,研究実施計画のとおり研究成果の発信(論文投稿料や研究成果発表のための旅費)および有効性確認実験(被験者への謝金)のための費用として主に使用する予定である. なお,2012年度の研究費については,掲載決定済,投稿中,または投稿予定の論文の投稿・掲載費を繰り越している.本費用は2013年度に計上する予定である.
|