2013 Fiscal Year Annual Research Report
可変構造物に対応するロバストデザイン法とそれを包含する実務者支援システムの構築
Project/Area Number |
23611037
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加藤 健郎 東海大学, 工学部, 講師 (70580091)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 由幸 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (20286636)
|
Keywords | デザイン理論・方法論 / ロバストデザイン / 最適デザイン / QFD / ISM / DSM |
Research Abstract |
本研究は,製品製造時の加工や材料特性のばらつき,製品使用時の使用者特性や使用環境のばらつきなど,製品に生じる様々なばらつきに対して機能の頑強性(ロバスト性)を高めるロバストデザイン法に関するものであり,これまでに提案されていなかった可変構造物(例えば,シートにおけるリクライニング機構など)に対応するロバストデザイン法を構築するとともに,同法を包含する各種ロバストデザイン法を用いて製品開発を一貫して支援するロバストデザイン支援システムを構築したものである.具体的には,モンテカルロ法により表した目標特性のばらつきが,調整可能なデザインパラメータを調整することにより許容範囲内に収まることをデザイン目標とし,それを達成するためのデザインパラメータにおける最小の調整範囲を,遺伝的アルゴリズムにより導出する手法を構築した.さらに,目的関数やデザインパラメータの特徴に関するロバストデザイン法の分類基準を定義し,それに基づいてロバストデザイン法の選択指針を構築した(詳細は,『ロバストデザイン,森北出版,2012』の第2章を参照されたい). 3年間で得られた成果は,書籍1件,原著論文5件,国際会議発表7件,国内会議発表13件にて報告された.本研究は,ロバストデザイン分野の学術的発展に寄与することはもとより,高品質で安全性・信頼性に優れた製品開発を行うためのデザイン方法として確立されれば,日本の製造業における国際競争力の向上に寄与すると考えられる.
|
Research Products
(11 results)