2012 Fiscal Year Research-status Report
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23614033
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
山本 吉伸 独立行政法人産業技術総合研究所, サービス工学研究センター, 主任研究員 (90358284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北島 宗雄 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (00344440)
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Keywords | 行動調査 / 顧客類型化 / 高齢者 / 観光客 |
Research Abstract |
本研究では、提案者の開発した中長期の顧客観測技術OSF-POSを用いて顧客行動に燗する質的研究と量的研究との融合を目指している. 本年度は昨年度の研究成果を電子情報通信学会にて発表を行った.また,11月に行われた科学研究拠点の一般公開「サイエンスアゴラ」におけるスタンプラリー企画に本技術を投入し,データ収集を行った.2日間を通してのスタンプラリー参加者は543名であった.アンケートと単純比較は出来ないが,両日共に回収率が約85%で,これはサイエンスアゴラ開催中のアゴラ運営事務局が行った来場者アンケートの回収率5.3%(対象数3,892,回答数205)と比べると非常に高い.取得したデータからはどのようなグループがいたのかなど推定することができた.このようなデータがリアルタイムでわかるので,質的研究を行う場合には「誰を捕まえてヒアリングすべきか」のターゲットを絞り込むことができることが確認できた.同時に,このデータは定量的でもあるから,直ちに人気の展示物がどこか,混雑していた時間帯はいつかなど定量研究に必須の集計も行っており,実用的に活用されうることが確認できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質的調査を実施する際に必要となる分析技術の絞り込みを進めた.質的調査対象を具体的に提示するシステムを実現するにはまだ時間がかかると思われるが,その基礎的な知見の蓄積は順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
リアルタイムに調査対象を抽出するだけでなく,その調査対象に詳細調査をかけることができるようなチャネルを作る技術の確立を目指す.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
これまでの研究成果の発表および,技術の基礎的知見を蓄積するための調査費用に当てる予定である.
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