2012 Fiscal Year Research-status Report
CD36欠損者の高糖質・低脂質食による代謝変化に関する研究
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23617022
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
鈴木 純子 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (20326614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 昌之 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80036441)
森谷 きよし 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (40000939)
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Keywords | 栄養学 / 脂質代謝 / インスリン感受性 / 生活習慣病 / 健康科学 |
Research Abstract |
[方法]生活習慣病患者を対象としCD36遺伝子型をPCR/RFLPにて解析し、日本人既知変異5種のうち、exson4領域における変異(Pro90Ser)についてスクリーニングを行った。対象者の糖質・脂質代謝パラメーター、体組成の評価、栄養食事摂取量調査も行い、結果をCD36欠損群と非欠損群の2群に分けて解析した。 [結果]対象者205名のうちCD36欠損者は23名(男性/女性 =9/14、68.5±7.9歳)、非欠損者は75名(男性/女性 =78/104、65.8±8.9歳)であった。遺伝子頻度は5.9%であり、健常ボランティアを対象とした先行研究と比較して有意な差は無かった。対象群は生活習慣病患者であったが、血液データは良好であった。対象者集団のエネルギー摂取量は適切であったが、脂質エネルギー比、BMI、腹囲は高く、糖質エネルギー比は低い傾向にあった。食塩、ショ糖の摂取量は少なく、アルコール摂取量はばらつきが多かった。 [意義・重要性] 検査値データでの有意差は見られなかった。これは、投薬と療養指導の効果により、糖質・脂質代謝パラメーターのコントロールが比較的よく保たれていたことによると考えられる。先行研究より、CD36欠損により、リポ蛋白の分解が遅延することはレムナントやsmall dence LDLなどの異常なリポ蛋白を増加させる可能性が示唆されている。今回は異常なリポ蛋白の測定を行っていないため、CD36欠損と異常リポ蛋白の関連について今後検討していく必要がある。 先行研究でCD36欠損とインスリン抵抗性の関連を示す報告があるが、今回の結果では差が無かった。このCD36欠損とインスリン抵抗性の関連については不明な点が多く、今後更なる研究を重ねる必要がある。今後はCD36欠損群と非欠損群に低脂質食介入試験を行い、より詳細な検討を行う計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
CD36欠損のスクリーニングは対象を200名程度と設定しており、2012年12月時点で205名を対象にスクリーニングを終了している。介入研究の対象を欠損者で20名を想定しているので、脱落等を考慮すると欠損者が23名であったことは不足を生じる可能性があるが、今後介入計画を実施していきたいと考えている。対象の確保が遅延した理由としては、対象者に説明と同意を得てから採血と調査を行う過程が、想定していたよりも時間が多く必要であったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者が確保できたため、低脂質食を継続的に4か月間摂取した場合のCD36欠損者のインスリン感受性をはじめとする代謝変化と体脂肪量、骨格筋量の関係の検討を実施する。開始時期は7月を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
CD36欠損者の20名以上の確保が図れたため、介入試験を開始する計画である。予算としてはH23年度の残額とH24年度に使用予定の予算の両者を使用することとする。
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Research Products
(1 results)