2013 Fiscal Year Research-status Report
CD36欠損者の高糖質・低脂質食による代謝変化に関する研究
Project/Area Number |
23617022
|
Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
鈴木 純子 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (20326614)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 昌之 天使大学, 看護栄養学部, その他 (80036441)
森谷 きよし 天使大学, 看護栄養学部, その他 (40000939)
|
Keywords | 栄養学 / 脂質代謝 / インスリン感受性 / 生活習慣病 / 健康科学 |
Research Abstract |
[方法]対象は前年度までの研究協力者の生活習慣病患者で、CD36欠損のスクリーニングを終了しているCD36欠損者と非欠損者とし、文書で3か月間の減量プラグラムの参加を呼び掛けた。CD36欠損群(男性1名、女性2名/平均年齢±SD:75.1±7.7)、非欠損群(男性9名、女性5名/平均年齢±SD:67.2±9.9)であった。開始時と介入後の対象者の糖質・脂質代謝パラメーター、体組成の評価、栄養食事摂取量調査を行った。結果をCD36欠損群と非欠損群の2群に分けて解析することとし、結果は現在解析中である。 [意義・重要性] 検査値データでの有意差は見られなかった。これは、投薬と療養指導の効果により、糖質・脂質代謝パラメーターのコントロールが比較的よく保たれていたことによると考えられる。先行研究より、CD36欠損により、リポ蛋白の分解が遅延することは レムナントやsmall dence LDLなどの異常なリポ蛋白を増加させる可能性が示唆されている。今回は異常なリポ蛋白の測定を行っていないため、CD36欠損と異常リポ蛋白の関連について今後検討していく必要がある。 先行研究でCD36欠損とインスリン抵抗性の関連を示す報告があるが、今回の結果では差が無かった。このCD36欠損とインスリン抵抗性の関連については不明な点が多く、今後更なる研究を重ねる必要がある。今後は対象を追加してCD36欠損群と非欠損群に低脂質食介入試験を行い、より詳細な検討を行う計画である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CD36欠損スクリーニングを終了した205名を対象に、介入研究に参加を呼び掛けたが、17名の参加にとどまった。この参加者には食事介入を実施し、終了している。しかし、対象者が少なかったため、もう一度スクリーニング終了者の中で未参加の者に参加を呼び掛けるとともに、新たに対象を広げ、対象の確保を図りたいと考えている。 この様な状況から、介入研究が終了しておらず、達成度としてはやや遅れていると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
対象者が確保するため、現在参加者を募集している。対象者を確保できた時点で、低脂質食を継続的に3か月間摂取した場合のCD36欠損者のインスリン感受性をはじめとする代謝変化と体脂肪量、骨格筋量の関係の検討を実施する。開始時期は7月を予定している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
CD36欠損スクリーニングを終了した205名を対象に、介入研究に参加を呼び掛けたが、17名の参加にとどまった。この参加者には食事介入を実施し、終了している。しかし、対象者が少なかったため、もう一度スクリーニング終了者の中で未参加の者に参加を呼び掛けるとともに、新たに対象を広げ、対象の確保を図りたいと考えている。 この様な状況から、介入研究が終了しておらず、介入研究を実施するための費用として研究費を使用する。 介入研究は今後23名を追加で行う予定である。未使用研究費は、23名の介入研究とその成果の発表に使用する。この内訳は、以下の通りである。研究協力者謝金(23万円)、実験補助謝金(5万円)測定試薬代(30万円)、検査外注費用(20万円)、実験消耗品(2万円)、研究成果発表(国内10万円、海外30万円)、学会誌投稿(10万円)。合計130万円
|