2013 Fiscal Year Annual Research Report
街中での携帯端末間伝搬型情報交換における個人識別性管理手法の確立
Project/Area Number |
23650033
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
高田 秀志 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (30378830)
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Keywords | 情報共有 / ユーザの識別性 / 携帯端末 / ソーシャルメディア |
Research Abstract |
携帯端末を持ち歩いているユーザ同士が街中ですれ違った際に、ユーザが保持している共有価値のある情報を携帯端末が自律的に交換する「携帯端末間伝播型情報交換」を対象として、交換した情報の価値や有用性の判断基準を高めるために、どのようにして「ユーザの識別性」を提供するかに関して以下の研究を行った。 まず、上記の情報交換を実現する一つの形態であるリング型P2P情報拡散環境について、ユーザの識別性を提供するために他ユーザからのフィードバックを収集する方法について検討し、シミュレーションによる評価を行った。これによって、ネットワーク負荷と情報拡散時間のトレードオフを明らかにし、国内における携帯電話網を想定した場合、実用的に動作することが示された。この成果については、情報処理学会英文論文誌に投稿し、採録された。 また、勉強会などのイベントの主催者が、そのイベントにとって相応しい参加者を判別できるようなユーザの識別性を提供するための手法として、Twitterなどのソーシャルメディア上の投稿から興味度および習熟度を抽出するアルゴリズムの検討を行った。この手法では、投稿におけるWebサイトへのリンクの有無や、他ユーザの投稿に対する返信履歴を用いて、興味度および習熟度を定量的に表現する。評価の結果、人間が手動で興味度および習熟度を順位付けした結果とほぼ一致することが示された。この成果は、情報処理学会関西支部大会にて口頭発表により報告した。
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Research Products
(2 results)