2012 Fiscal Year Annual Research Report
立体表面上で動作するセルオートマトンと全方位プロジェクション技術の開発
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23650038
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
千葉 則茂 岩手大学, 工学部, 教授 (40171946)
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Keywords | プロジェクションマッピング / 点群の一様配置 / 斥力シミュレーション / ボロノイ領域 / 6角形セル空間 / 物体表面アニメーション |
Research Abstract |
全方位投影型プロジェクションマッピングのための支援技術の開発を目的に,今年度は以下のような研究を実施した. 1.立体表面上で動作するセルオートマトン技術の開発:(1)ほぼ均一に分布する母点の配置とセル構造の獲得について,まず一般ポリゴンモデル表面上で,互いに斥力の働く点群の運動シミュレーションにより母点の配置を求めるアルゴリズムを考案し,トーラスや立方体に適用し,その有効性を確認した.次に,各母点に対して近傍点の探索により,6角形セルを割り当て,グラフ構造で表現する方法を開発した.(2)非正方格子セルオートマトンの生成と有効性評価について,(1)と並行して,正6角形セルのグラフ構造を仮定し,6角形セルオートマトン型波紋アルゴリズムの実装を行った.また,距離の評価を効率的に近似し,魚群の遊泳モデルをBoid的な行動モデルと,振動翼理論を参考に考案し,その簡略版について,トーラスと球面についてシミュレーションを行い,距離評価の有効性について確認した. 2.視点独立型全方位プロジェクション技術の開発:(1)全方位マルチプロジェクタの構築について,昨年度開発したカメラを用いない方法について,試用実験を行い,実物体と投影像との一致には手動での調整が欠かせないことが分かった.これについては,投影像生成時の仮想カメラと実物体への投影時のプロジェクタの位置・姿勢が一致せずとも適用可能な,投影像の歪み補正ツールの開発が有効であるという知見が得られた.(2)立体表面上セルオートマトンのレンダリング技術について,波紋については,母点からなるドローネ3角形をポリゴンとしたレンダリング法を適用した.魚群の遊泳については,6角形セルの展開上でのアニメーションを実物体の6角形セルへマッピングすることにより描画する手法を開発した.
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Research Products
(4 results)