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2012 Fiscal Year Annual Research Report

超高速ストレージ環境でのファイルI/O処理におけるCPUボトルネックの除去

Research Project

Project/Area Number 23650053
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

上田 高徳  早稲田大学, 付置研究所, 研究助手 (90546863)

Keywordsストレージ / ファイルI/O / I/Oボトルネック / メニーコアCPU / DBMS / DSMS
Research Abstract

メニーコア化により、CPU 1コアあたりの性能向上が期待できなくなった一方で、SSDの登場によりストレージ性能は向上している。本研究は、将来の超高速ストレージ環境でのファイルI/Oにおいては、ストレージ性能ではなくCPUによるソフトウェア処理がボトルネックになると仮定して進めてきた。
本研究の成果として、新規開発したデータストリーム処理基盤 (DSMS) であるQueueLinkerのためのスケジューリングアルゴリズムがある。提案手法は処理オペレータごとのCPU使用率を用いて割り当てるスレッドを動的計画法で決定し、低レイテンシ処理を実現する。提案内容をDEIM 2012において発表したところ、最優秀論文賞を受賞し高い評価を得た。DSMSは原則的にオンメモリで処理を行うが、DBMSとの連携時にはファイルI/Oが発生する。ファイルI/O処理をオペレータ化して本アルゴリズムを適用することで、I/O処理のパイプライン化が可能になる。また、QueueLinker上で動作する新規開発したWebクローラにおいては、ファイルI/O処理を並列実行することで高速化が可能なことを確認できた。
さらに、DBMS を対象として、超高速SSD環境下における性能特性について検討を行い、DBMSにおいて重要な演算であるJoinについて新たなコストモデルや実行方法の知見が得られた。これらは、将来のストレージ環境でのクエリ最適化への応用が期待される。研究成果はDEIM2013において発表した。
本研究では、予定していた 1. CPUボトルネックになる環境・状況の明確化、2. ファイルI/O処理並列化手法の開発 において成果を上げることができたと言える。残念ながら、ストレージエンジンの開発は完了することができなかったが、研究の一部は2編の論文誌に採録されており、十分な成果を上げられたと考えている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2013

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] マルチコアCPU環境における低レイテンシデータストリーム処理2013

    • Author(s)
      上田高徳,秋岡明香,山名早人
    • Journal Title

      電子情報通信学会論文誌D

      Volume: Volume J96-D, No.5 Pages: 1094 - 1104

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Producer-Consumer型モジュールで構成された並列分散Webクローラの開発2013

    • Author(s)
      上田高徳,佐藤亘,鈴木大地,打田研二,森本浩介,秋岡明香,山名早人
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌データベース(TOD)

      Volume: Volume 6, No. 2 Pages: 85 - 97

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 高速ストレージ環境におけるDBMSクエリのI/O並列化に関する検討2013

    • Author(s)
      鈴木大地,上田高徳,山名 早人
    • Organizer
      第5回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM)
    • Place of Presentation
      福島県郡山市
    • Year and Date
      20130303-20130305

URL: 

Published: 2014-07-24  

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