2013 Fiscal Year Annual Research Report
ライティング・ライフログ: 画像検索に基づくカメラペンインタフェースの挑戦
Project/Area Number |
23650063
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
黄瀬 浩一 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80224939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩村 雅一 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80361129)
大町 真一郎 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30250856)
内田 誠一 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (70315125)
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Keywords | 文書画像検索 / ライティングライフログ / カメラペン / トラッキング |
Research Abstract |
ライティング・ライフログとは,ユーザからの文字を用いた情報発信を全て記録するものである.特に本研究は,紙とペンによる手書きをディジタル化する手法に関する.同様の枠組みとしては,従来からアノトペンがよく知られているが,このペンの動作には,細かいドットを印刷した特殊な紙が必要である.本研究の目的は,文書画像検索と紙指紋を用いることにより,この問題点を解決し,通常の紙でも動作するペンを構築することである.これまでの研究により,両者を用いると通常の紙で動作することが確認されている.実用に供する際の大きな問題点は,ペンアップ・ペンダウンの判定ができないことと,動作中にペン位置の推定がドリフトし,誤差が蓄積していくことの2点であった.前年度に両者の解決を試みた.その結果,前者に対してはマイクロスイッチを用いた物理的な判定法が有効であることがわかった.一方,後者については,実際に紙の上に書かれた筆跡と,復元された筆跡を照合することによって対処する手法を試みた.実験を重ねた結果,依然として誤差の蓄積が生じることが分かった.そこで最終年度には,後者の問題を解決することに注力した.新たな手法では,ペンアップの際にペンが大きく動いて誤差が蓄積することに着目し,ペンダウンの状態ごとにカメラ座標系と文書座標系の射影変換行列を求め直すことを試みた.このとき,ペンアップの際に得られる画像を無視するのではなく,その画像も加味して,文書画像検索の安定性を得るという工夫も施している.実験の結果,誤差の蓄積が大幅に軽減されることがわかった.
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Research Products
(3 results)