2014 Fiscal Year Annual Research Report
言語名ゆれと系統分類ゆれを考慮した世界言語系統分類の類似性判定アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
23650129
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
松野 浩嗣 山口大学, 理工学研究科, 教授 (10181744)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乾 秀行 山口大学, 人文学部, 准教授 (10241754)
呉 靭 山口短期大学, 情報メディア学科, 准教授 (70708015)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
|
Keywords | 文学情報 / 言語系統分類 / 形質状態法 / 基礎語彙 |
Outline of Annual Research Achievements |
生物の系統分類の手法を言語の系統分類に応用するASJPプロジェクトでは、基礎語彙を用いた近隣結合法によって言語系統樹を生成する方法を提案している。本研究では、もう一つの言語系統樹生成手法である形質状態法を用いた方法を試みた。具体的には、同系統であることが分かっている言語同士では、第一子音の音が変化しにくいという性質を利用して、形質状態データを作成した。形質状態法である最大節約法と最尤法をそれぞれ使い、インド・ヨーロッパ語族の14言語に適用したところ、既知の言語近隣関係であるEthnologueのデータと類似した結果を得ることができた。 この手法は、基礎語彙という単純は言語データから言語遠近関係を得るものであり、言語学者の手が及んでおらず、欠落した言語遠近関係を補完する手段としても有効である。
|
Research Products
(3 results)